ステップA2. デザインと型紙の制作

 《1》 オリジナルデザインを描く
 このネットスクールでは、市販のパターンブック(デザイン集)を用いず、最初から自分だけのステンドグラス・ デザインを、自力で描く練習をします。パターンブックを使用してもステンドグラスは作れますが、 最初にその癖がつくと、オリジナルの絵を描くことが億劫になってしまいます。
 ですが、最初ですので、このコースの課題作の型紙を見て、なるべく似たような絵を描いてみましょう。
 方眼紙に、鉛筆でデザイン画を描きます。曲線は避けて、なるべく直線主体か緩やかな曲線にします。 ガラスを曲線にカットするのは、初心者には難しいからです。
ステンドグラスのデザイン作業
最初は見よう見まねで絵を描きましょう
 《2》 型紙の体裁
 鉛筆の線画を描き終わったら、0.1mmほどの細い水生マーカー(PIGMAやDR)で鉛筆の線をなぞります(ペン入れ)。 そして、鉛筆線を消します。続いて、大体の色を、色鉛筆で塗っておきます。全体の印象を最終確認するためです。
 次に、各ピースに番号を割り当て、書いておきます。最初のアルファベットはガラスの種類を、数字は通し番号です。 今回はa,b,c,dの4種類のガラスを用いますので、a1、a2、a3‥‥、b1、b2、b3‥‥、c1、c2、c3‥‥、d1、d2、d3‥‥とします。 上のほうが若い番号、下に行くにつれ大きな番号にすると、後で組み立てるとき、ピースの場所を見つけやすいです。
ステンドグラスの原画描き
清書ではペン入れして、鮮明なシャープな線に仕上げます
 《3》 デザインのポイント
 今回のデザインのポイントを図示しておきます。参考にしてください。
(1)外周にレッドケイム(鉛線)を被せるので、花びらの角を外周から1cmほど離しておく。
(2)レッドケイムを巻く都合上、角を作らず、外周には丸みを持たせる。
(3)置いて飾ることも考え、下辺を平たんにする。
デザインのポイント
 《4》 型紙のコピー
 実際の型紙は、方眼紙の原画を2枚コピーして用意します。1枚は組み立て用で切らずに使います。 もう2枚はガラスカット用で、境界線でピースに切り分けます。 また、ガラスカット用には、外周線内側に蛍光マーカー(図ではピンク)で線を引いておきます。 これは、後の銅テープを巻く工程で、外周を判別しやすくするためです。
ステンドグラスの型紙
清書ではペン入れして、自信のあるシャープな線に仕上げます
 《5》 型紙のカット
 ガラスカット用の型紙をハサミか、カッターナイフで切り分けます。 まず周囲を切り取り、次に各ピースを切り分けます。 このとき、ピースの境界線上を切っていくようにします。 ハウツー本や教室では、「パターンシア」という3枚刃のハサミを使って、ピースとピースの間に 1mmほどの捨てシロ設けながら切ったりしていますが、ここでは、普通の文豪具用ハサミを使って、 簡単にライン上を切ります。 理由は、その方が手間が省けるからです。
型紙のカット1 型紙のカット2
パターンのカットは、普通のハサミで結構です
型紙のピース
全ての型紙のピースが切れました
 《6》  この講座と同じ「チューリップのパネル」を作りたいときは、 下の原画(PDFファイル)をクリックして表示したものをA4用紙に印刷し、適宜拡大/縮小コピーしてご利用ください。 この講座と同じ大きさにする場合は、円の直径を20cmにしてください。
原画のスキャン画像

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