付記1. キャップ直付け例

 輸入雑貨店でよく目にする、廉価な輸入ティファニーランプ(ステンドグラス ランプ)のほとんどは、 これから紹介するキャップ直付け方式です。 この方式はホイール・リング式より、作業が楽で材料も安価になります。 しかし、強度的には劣るので、直径40cm以下の小型のシェードにしか向きません。
 ここでは、手軽なキャップ直付けの方法をご紹介します。
 《1》 キャップの半田メッキ
 直付け用のキャップは、薄い真鍮板をプレスして作ったもので「メッシュキャップ」や「ホールキャップ」 「ファンシーキャップ」などの商品名で、市販されています。
 このキャップをスチールウールか、紙やすりでよく磨き、フラックスを塗り、全面半田メッキします。
キャップを紙やすりでよく磨き 液体フラックスを塗り 全面にに半田メッキをする
 《2》 ステンドグラス シェードへの固定
 すでにガラスピース同士の半田が終わったシェードにキャップを載せ、半田付けします。 この前段階で、リングを半田付けしておく必要は無く、リングの代わりに、このキャップを付けます。
 ちなみに下の写真は、事情があってシェードの半田が黒染めしてありますが、本来は黒染めは、キャップの直付け後です。
キャップをじか付け キャップが付いたところ
 上の写真では、作業中すでにモールドは添えておらず、シェード部分の半田も仕上げ済みの状態でキャップを付けています。 ですが、もっと初期の段階で(ピースの点止め時)、キャップもモールドにのせて同時に点止めしても良いです(下図)。 いずれにしても、表と裏から、シェードとキャップを確り半田で固定します。
キャップもモールドにのせて同時に点止め
 《3》 黒染め
 キャップとシェードを同時に黒染めします。
キャップとシェードの黒染め
 《4》 輸入ベースを使って組立て
 ここで使用するベースは、輸入品のMBシリーズです(国産ベースでもかまいません)。 MBシリーズは、ハープの頂上にはニップルではなく、直径約6mmの雄ネジが付いています。 まず、ぎぼしを外し、上からシェードをかぶせて、最後に付属のぎぼしで止めます。
6mmの雄ネジが付いた輸入ベース シェードをかぶせて 付属ぎぼしで固定
 キャップ直付け方式のティファニーランプ(ステンドグラス シェードランプ)が完成しました。
キャップ直付け方式ランプの完成

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