ルイス・カムフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany、1848〜1933年)は、
ステンドグラスパネルを作ったときに出るガラスの端材を利用して、
ステンドグラスランプを作ったと言われています。
しかし、実際には、ランプ専用ともいえる乳白色のオパールセントガラスを発明していますので、
ランプ制作は決して片手間ではなかったことがわかります。
彼の工房からは、円錐形や半球形、虚無僧形のステンドグラス製シェードが特徴のテーブルランプやフロアランプ、
ペンダントランプの名作が数多く生み出されました。
ステンドグラスと言うより、ガラスモザイクに近い構造のこのランプシェードをティファニーランプとも言います。
今では、ステンドグラス制作といえばティファニーランプ作り、といえるほどポピュラーな存在です。
ティファニーランプを作りやすくする目的で、初心者にも作りやすいコパーテープ技法も生み出されました。
ステンドグラスを始めたなら、是非1回は作ってみたいものです。
この講座では、直径約30cmの小型のティファニーランプ「クローバー」を作ります。
ベースは、高さ40cmほどの電気スタンドを使いますので、
出来上がったランプは、テーブルランプということになります。
ランプシェードの形は、円錐形とします。半球型や虚無僧形も素敵ですが、型紙を平面に展開できないので、
デザインが難しくなります。
その点、円錐形なら、展開図は扇形の平面になり、デザインが楽です。
この講座で紹介しているモールド(組み立てるための型)は生憎販売中止となっています。
実際にお作りになるときは、近い形の他の製品を探してください。
制作時の目安
工具 | 一式で5万円程度(ルーターを買わなければ3万円) |
ガラスを含めた材料 | 実使用分:1万5千円程度 |
ランプベース | 5千円〜1万5千円程度 |
詳しくは最終章(工具と消耗品一覧)ご参照 |
作業時間 | 80時間 |

完成品の写真