ステップF6:ハンダ付け(点止め)

 《1》 端部の糊付け
 下図は、ハンダ作業に必要なものです。 タイトリ社製のランプ糊は、ピースをモールドに仮止めするものですが、今回はほんの少し使用します。
ハンダ準備
 ランプ糊は、ティファニーランプのように全部のピースに付ける訳では有りません。 最下端の1列だけです。もし、全部に付けてしますとシェードがモールドから抜けなくなってしまいます。
 ランプ糊は、バターナイフか粘土ヘラのようなもので、米粒から小豆くらいの大きさにすくい、ピースの裏に粒の形で乗せます。 このピースをモールドに押し付けるようにして、糊を押しつぶして貼り付けます。 糊を薄く延ばしてしまうとうまく付きません。
ランプ糊は小さな粒状にしてピースに乗せる これをモールドに押し付けて止める
 こうして、円筒の最下端だけ、ピースをぐるりと糊付けします。
円筒の最下端だけ、ピースをぐるりと糊付け
 《2》 最下端の点止め
 今、ランプ糊で仮止めしたピースだけ、ハンダで点止めします。隣接するピース同士を点状のハンダで仮止めしていきます。 これは、後で位置の修正をする可能性があるからです。 また、このモールドは熱に弱いので、ハンダが下面まで流れていかないように点止めで止めて置きます。
点止めのためにペーストフラックスを塗る 隣接するピース同士を点止めする
 こうして、最初に糊で仮止めした最下端のピースが、ハンダの点止めでお互いに固定できました。
糊で仮止めした最下端のピースが、ハンダで点止め
 《3》 他のピースの点止め
 この最下端のピースを足がかりに、全てのピースを点止めしていきます。 このあとのピースにはランプ糊は使いません。1周ずつハンダで点止めして、互いを繋いで行きます。 下図は、このプロセスを模式的に表したものです。
点止めのプロセス
 2周目の点止めから説明していきましょう。 先に点止めが終わっている最下端のピースの周囲に、まだ止めていない数個(3〜5個程度)のピースを置いてみます。 うまく位置が決まったら、それらを点止めで固定します。
 1個ずつではなく、数個ずつやる方が、位置の誤差が生じにくいです。

      (41秒)
(※絵が出るまで数分掛かる場合があります)

2周目のピースを数個置いてみる 隣接するピース同士を点止めする 2段目終了
 2周目が終わったら、同様に3周目です。 このあたりから、狭くて入らないピースや、逆に周囲に大きな隙間が出来てしまうピース、 あるいは型紙に描かれている位置からずれてしまうピースが現れます。 この場合の対処の仕方は、周囲のピースの点止めを一旦融かして、ずらしたり幅寄せするしか有りません。 そのためにも、この段階のハンダは、少なめにそして小さめに(点状に)しておくのが無難です。
3周目終了
 《4》 ピースが入らなくなったら
 この方式では、位置のずれが累積して、うまく入らないピースが出る場合が有ります。 その場合には、部分的に削りなおして、入れます。
 下図は、小さな三角形のピースが入らなくなっています。 このピースは、ザグやルーターを使って小さく削りなおし、無事収めました。この後、テープも巻いて、ハンダ作業の続行です。
三角形のピースが入らない 出っ張りをザグで削り
ルーターで研磨し うまく入った
 《5》 最終段階
 点止めの最終段階で気を付けることは、端部が一直線になるように、ピースの位置を調整することです。 位置ずれが累積されていても、この端部付近でうまく吸収してやることが大切です。 そのためには、型紙に描かれた絵ピース位置と多少ずれてもかまいません。
 また、ガラスとモールドの間に隙間が出来て、ガラス(シェード)の方が直径が大きくなってしまうことがあります。 つまり、ぶかぶかになってしまうことが有ります。多少、直径が当初のデザインよりも大きくなってもかまいません。 ですが、不恰好になるほど膨らんでしまっていたら、一度点止めのハンダを融かして、隙間を詰めなおす必要が有ります。 その場合、どこの点止めを融かすかの見極めは難しいですが、比較的大き目のピースで、 隙間が長距離にわたって空いてしまっているところが狙い目です。
 こうして、無事点止めが完了しました。
最終段階 点止め完了

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