4枚一組のステンドグラス「人魚姫」は、組み立てが終わり、いよいよ仕上げ段階です。
まずは洗浄です。フラックスを除去し、はんだ線を磨けあげます。パネルが大きいので、寝かしたり起こしたりするのに気を使います。たわまないように、どの作業も二人一組です。
洗浄して、ハンダ線を磨いたら、黒染めします。
黒染め後、さらに洗浄して乾かします。最後に防錆ワックスを塗って完成。
大判のステンドグラス「人魚姫」では、タイル状のピースが白から青にグラデーションで並ぶ部分があります。11ピースなので11階調となるのですが、市販のガラスで11階調を揃えるのはまず不可能なので、フュージングで作ることにしました。
母材はクリアの板ガラスです。この上に、粉ガラスを載せて焼成します。まず、オパールセントの白をフルイでまんべんなく載せ、電気窯で焼成します。次に、ブルーの粉ガラスをグラデーションを付けながら載せます。
このあと、色に深みを出すため、透明の青のフリットを載せ、焼成します。焼成は都合3回です。
焼成後、型紙に合わせて、カットします。
他にも、白の板ガラスや、イリデセントのガラスをカットしています。カット作業も終盤です。