うしく現代美術展の様子

うしく現代美術展も中日を過ぎて、残り数日です。

先達て、11/24(月)の夜には、「ナイトミュージアム」が開催され、大盛況でした。夜7時開始で、美術展の会場内で、ピアノやフルート、弦楽四重奏などがライブで演奏されました。

ナイトミュージアムの中での演奏会

ナイトミュージアムの中での演奏会。弦楽四重奏

ピアノとフルートの演奏

多目的ホールでのピアノとフルートの演奏

ナイトミュージアムのもう一つの目玉は、プロジェクション・マッピングでした。石造の表面に3台のプロジェクターで映像を映しました。

幻想的なプロジェクション・マッピング

幻想的なプロジェクション・マッピング

フュージング画作品「天女」

私の、フュージング画作品「天女」の前で記念撮影

さて、今日26日AMは、学校観賞会でした。牛久市内の全小中学校の生徒さんが、課外学習で訪れます。私達出展作家は、当番で説明員になります。ついつい大声になり、今、声がかれています。

子供達相手に説明していますが、どの程度伝わったのやら。

子供達相手に説明していますが、どの程度伝わったのやら。

会場にいると、色々な方と出会います。今日は、約10年ぶりに、ステンドグラス教室のかつての生徒さんに会いました。懐かしかったです。

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和風ステンドグラス「山吹」の制作を開始しました

春に向けたご注文で、和風ステンドグラスを制作しています。原画を数枚描いて、お客様に選んでいただきました。最終的に決まったのは「山吹」です。一重のすっきりとした山吹を、枝の枝垂れを強調してデザインしました。

水墨画で描いた「山吹」の原画 (福田 筆)

水墨画で描いた「山吹」の原画
(福田 筆)

太田道灌で知られる「七重八重...」は、これとは違う八重咲のヤマブキです。

墨画をスキャンして、少し小さめに印刷してから、方眼紙に写し取り、型紙を作ります。

ライトボックスの上で、ステンドグラス用の型紙を制作します。

ライトボックスの上で、ステンドグラス用の型紙を制作します。

水墨画の良いところは、一瞬で面白い線が出来るところです。なかなか考えてできるものではありません。この線を活かして、型紙を作ります。

最後に、原寸大に拡大コピーして、張り合わせます。

最後に、原寸大に拡大コピーして、張り合わせます。

ステンドグラスの制作では、ガラスカット用と、組み立て用の2枚の原寸型紙を使います。方眼紙の型紙を、コンビニのコピー機で2.6倍に拡大してコピーし、糊で張り合わせます。これから、ガラスカットが始まります。

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第20回うしく現代美術展はじまる

11月16日から、牛久市の生涯学習センターで、毎年恒例の「うしく現代美術展」が始まっています。15日は据え付けとオープニングパーティーでした。今日は、会場案内係として、現場にいました。

今年は20回目の記念の会でもあります。通常の展覧会に加え、24日夜は、一夜限りのナイトミュージアムが開催されます。コンサート形式の展覧会や、プロジェクション・マッピングが催されます。

うしく現代美術展 会場入り口

うしく現代美術展 会場入り口。紫の幟が目印です。

展示会場2階の様子

展示会場2階の様子。ドーナツ型の回廊式展示場になっています。

参加作家は約50名。牛久市と近隣のプロの作家が出品しています。私も、例年通りフュージング画(無鉛ステンドグラス)の作品1点を出させてもらっています。

自分の作品の前で、いつもお世話になっている事務局のKさん(右)と

自分の作品の前で、いつもお世話になっている事務局のKさん(右)と

20回記念展のもう一つの目玉は、チャリティー小品展です。小品は販売対象で、売り上げの半分で車いすを購入して市に寄贈します。販売は、投票方式ですので、あわてて行かなくても大丈夫です。

多目的ホールは100号超の大作多数と、中央にチャリティー小品が展示されています。

多目的ホールは100号超の大作多数と、中央にチャリティー小品が展示されています。

会期は11月16日~30日です。お時間がありましたら、是非ご覧いただきたいと思います。

尚、ナイトミュージアムは、24日(月)19時から、屋内と屋外の両方で模様されます。温かい恰好でお越しください。

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ステンドグラス制作の合間に生姜の収穫

工房の庭の一角に2種類の生姜を植えていたのですが、今日、収穫しました。

ステンドグラスの仕事も一段落し、庭いじりが続いています。

抜いたばかりの生姜

抜いたばかりの生姜。左が金時生姜、右が大生姜。

ものすごく葉が茂っていたので、期待していたのですが、実(み)というか根は、失敗と言ってよいほど、成長しませんでした。いわゆるツルボケだと思います。

保存用に、発泡スチロール容器と濡れ新聞紙

保存用に、発泡スチロール容器と濡れ新聞紙

それでも、たくさんありますので、保存を考えます。生姜の保存は意外に難しく、15度前後の温かい場所(室内)で、乾燥しないように保存します。

生姜を抜いた跡地には、他の場所で茂っているミョウガの地下茎を移植して、来年以降ミョウガ畑にしようと思います。

ミョウガの地下茎

ミョウガの地下茎は、一緒に植わっているフキの地下茎と見分けがつきにくいです。

ミョウガの地下茎は、黄色くて根の先端に玉玉がぶら下がっているのが特徴とか。ミョウガの葉は、ステンドグラスのモチーフに使えるかもしれません。趣のある茂り方をしますので。

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ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その24)」 「フュージング画」

職業を尋ねられれば「ステンドグラス制作業」と答える私ですが、今作っている作品の大半はステンドグラスではありません。「フュージング画」と名付けた、独自の技法で描く、ガラス絵の一種です。

新しい技法を始めることになったきっかけは、平成19年の冬でした。『全く新しい方法、見地を確立しなさい。このままでは現状のままですよ。』との、あるアドバイスが始まりでした。ただ前前から、死ぬまでに独自の工芸技法を編み出したいものだとは、密かに思っていました。死んだ後も他人に受け継がれ、語り継がれるナニカを残すことは、永遠の命を得ることと同じです。これは、もの作りをする私にとって、最大の夢でもあります。まさにアドバイスに、背中を押して頂いた格好になりました。

その後すぐにフランスに行く機会があり、そこでヒントをもらいました。レンヌという場所の先進的なステンドグラス工房を見学した折り、一畳ほどもあるガラスを融かすための特異な形の電気窯と出会いました。帰国後、早速その窯を一回り小さいサイズで自作し、以前からやりたかったフュージングから始めました。フュージングとは「融合」という意味で、色々な色のガラスを高温で融合して、皿やオブジェを作るガラス工芸の一種です。この技法自体は目新しいものではありませんが、私はそこに墨画のエッセンスを取り入れることを思いつきました。

墨画の醍醐味のひとつに、即興性と偶発性があると思います。図面どおりに制作を進めるステンドグラスには無い要素です。グリザイユという金属の粉で出来た顔料を水で溶き、和紙に見立てたガラス板の上に、和筆で伸び伸びと絵を描きます。これを窯で焼き着け、さらに色ガラスの薄板や、ガラスパウダーを絵に合わせて盛り、繰り返し高温で焼き着けます。時々、筆で描きこみ、また焼く。私はこの技法を「フュージング画」と名付けました。

フュージング画は、最近、ようやく形に成り出しました。しかし現在のレベルは、墨画とガラスが単に出遭っただけで、例えて言うなら、1プラス1が2になっただけです。新しいナニカを生み出すとは、1プラス1が、3や5や10にならなければなりません。作り手のインスピレーション(霊性)が加わり、化学反応を起こさせなければならない、ということだと思います。
『全霊をもって臨め。正に作品は己の分霊(わけみたま)だ。』というアドバイスも頂いています。魂を込めた作品への挑戦は始まったばかりです。

フュージング画「柳と鹿」

フュージング画「柳と鹿」

フュージング画「三峯寒行」

フュージング画「三峯寒行」

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