ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その3)」 「スイング・メン」

ジャズマンをモデルにした4枚ひと組の大作ステンドグラス、「スイング・メン」を紹介させて頂きます。
元々の着想は、一つのことに真剣に取組んでいる人々のもつオーラを、ステンドグラスの輝きを利用して表現したい、という大胆なものでした。「真剣」といってまず思いついたのがジャズマンです。実は、私は特別ジャズが好きという訳ではなく、むしろあまり聴かない方かもしれません。ただ小学校からの友人にジャズマニアがいて、彼はジャズを聴くためにオーディオ機器を自作するほどなんですが、ビル・エバンスやトミー・フラナガン、MJQなんかをよくカセットにダビングしてくれたんです。私は昔、神経症気味の頃がありまして、このカセットに癒されたものです。
まあ、私のジャズ歴はいい加減なものですが、しかし、視覚的には大変気になる存在です。まず、格好イイ。ミュージシャンと言われる人種の中で、バイオリニストの次に絵になる人達です(ちなみに私は、へぼバイオリン歴5年です)。ジャズと言われて頭に浮かぶのは曲ではなくて、あの演奏風景です。それも、ビッグバンドではなく人数の少ないトリオやカルテット。ということで、図書館に行きスイング・ジャーナル誌を全部借りてきて、デザインに取り掛かりました。この専門誌、写真が実に良い。黒人のベース奏者やサックス奏者なんか、見ているだけでうっとりしてきます。今回は4楽器に絞り、実在の達人をモチーフにしてデザインしました。誰が誰だかわかりますか。勿論写真のまんまに制作したものはありません。私流にスイング・スイングでデフォルメしました。

ステンドグラスパネル「スイング・メン」

ステンドグラスパネル「スイング・メン」


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ステンドグラス「葡萄と鳥」の型紙を作っています

岡山県のお客様からのオーダーで、葡萄のステンドグラス・パネルを制作しています。横500mm×縦1000mmが2枚です。この2枚は縦に繋がります。デザインの打ち合わせが終わり、ガラスも取り寄せて、制作が始まりました。目下、原寸大型紙を、ピースごとに切り分けているところです。

ステンドグラスの型紙を切り分けているところ

ステンドグラスの型紙を切り分けているところ

原寸大ステンドグラス用型紙1

原寸大ステンドグラス用型紙1

原寸大ステンドグラス用型紙2

原寸大ステンドグラス用型紙2

今回のガラス選定は、オパールセント中心です。人工照明を使って屋内から照らすことも想定して、ガラスそのものが光を拡散させる、同ガラスを使います。葉の部分はヤカゲニー社のスティップルシリーズです。

ヤカゲニー社のスティップルガラス

葉はヤカゲニー社のスティップルガラス

原画は、下図の水墨画です。3候補を描き、お客様に選んでもらった1枚です。

水墨画で描いた原画

水墨画で描いた原画

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水墨画でフュージング画の原画「竹林と雀」を描いています

ずっと、水墨画の道具を出しっぱなしで、ステンドグラスやフュージング画の原画ばかり描く日々です。
じっとしていると寒いのですが、絵を描き出すと何故か暑くなって、ストーブも消します。エコでいいです。

水墨画「竹林と雀」を描いています

水墨画の題材としてはありふれていますが、それだけに、どのように描いてもサマになります。雀も墨で描くと可愛いです。

フュージング画の制作用原画「竹林と雀」

YouTubeの動画も、合わせてご覧下さい。



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水墨画でフュージング画の原画「藤とカワセミ」を描いています

フュージング画の原画も、水墨画で描いています。
倉敷市の花=藤と、同鳥=カワセミを題材にしています。藤は、過去に何度か描き、またフュージング画やステンドグラスにしています。カワセミもフュージングタイルで作ったことが有り、なかなか面白い題材です。
私の住む龍ケ崎市の隣、牛久市に、自然観察の森という公園が有り、ここにカワセミが住み着いているので、見に行ったことが有ります。実際はとても小さきですが、瑠璃色の体と大きな口ばしが目立ちます。

このカワセミが、小魚の居る池をじっと見つめている様子を絵にしてみました。

水墨画で「藤とカワセミ」を描いています

藤は蔓植物なので、自由に池の周りや上に配置できて便利です。完成した絵が下です。

完成した「藤とカワセミ」の水墨画

制作過程の動画もよろしければどうぞ。

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