パネル
「四神相応図」

| サイズ |
直径260mm |
| 設置場所 | 熊本県: 個人邸 屋内 窓 |
| 制作経緯 |
オーダーメイド |
『生気は風に乗ずれば散じ、水に界(くぎ)られれば止まる。古人はこれを集めて散ぜしめず、これを行いて止めるなり、故にこれを風水という。』
これは中国の郭璞(かくはく:三〜四世紀)が著わした「葬経」の一節です。「気」の基本的な性質を表したものですが、「風水」が書物に登場した最初の例とも言われています。
風水は天人地を包括する壮大な思想体系で、「形勢派」と「理気派」に分けることができます。「形勢派」は、風水の四大原則「龍・穴・砂・水」の地理環境を見る方法で、都の造営に用いられてきました。それに対し「理気派」は、家の中の無形な気を見る方法です。
「形勢派」の風水では、山脈の稜線には「龍脈」という気の流れる道が走っていて、遠く西方の崑崙(こんろん)山より生じた気が流れているとしています。龍脈上で最も気が生き生きして集中している所を「穴(けつ)」とか「龍穴」といいます。穴の周囲にある小山を「砂」といい、穴を守護し、気の力を増幅し、流出を食い止める作用があります。砂には四種類の名前が付いていて、穴の後側、龍脈の延長の山が「玄武(げんぶ)」、穴の左側で気の流れを食い止める小山が「青龍」、同じく右側の小山が「白虎」、前面の明堂とも言われる平坦な部分が「朱雀」です。この玄武、青龍、白虎、朱雀を四神とも呼び、その中心地=「局」が、家や墓を建てたり、都を造営するときに最も適した「四神相応の地」として尊ばれてきました。
また、風水の基本的なパターンでは、背山臨水といって、前に水が流れ後ろに山があり、北坐南向といって南向きの土地が好まれます。この北坐南向と四神相応とを重ね合わせると、北・東・南・西の各方位に玄武・青龍・朱雀・白虎が位置します。四神は各方位の守護神ともされてきました。さらに四神の象徴色は黒・青・赤・白ですので、これに中央の黄を加えると、5方位の象徴色にもなります。
古来より風水は日本にも流入してきており、高松塚古墳やキトラ古墳の玄室には四神が描かれていますし、平安京などの都は、まさに四神相応の地に造営されています。
四神相応図のご依頼がありましたので、上記、昔風水について勉強したことを載せてみました。
技術的には、作品中央の意匠部はフュージングで作っています。

四神相応図・日光で観る

墨画で描いたこの原画も自分ではかなり気に入っています
最後に、お客様から届いたメールです
『ドキドキしながら封を解き、拝見させていただきました。感動しました。一つ一つの作品を取り出していくときに、あまりのすばらしさに手が震えました。実際に光に透かしてみて、そのすばらしさとすごさを実感しました。
当初この作品を依頼したときに私がイメージをしていた以上の作品に仕上げていただき、感謝しております。そして、作家である福田さんのすごさに脱帽いたしました。この四神相応のステンドグラスは、以前にもお話ししました通り、近い将来立てる予定の我が家の守り神として飾りたいと思っています。まさにそれにふさわしい作品を作っていただき、重ね重ねお礼申し上げます。(後略)』
こちらこそ楽しいお仕事を、ありがとうございました。
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