パネル
「レディ・ゴディバ  "GODIVA"」

GODIVA

サイズ W1074×H1663mm
設置場所茨城県: 個人邸 リビングの中庭に面した窓
制作経緯オーダーメード


 この作品は、私にとって単板では最大のサイズとなりました。ベルギーの高級チョコレートメーカー「ゴディバ」をご存じの方は多いと思いますが、これは実在の婦人の名前に由来しています。レディ・ゴディバは11世紀のイギリス人で、本国ではゴダイバと発音するようです。

 この仕事の依頼は「この家の中で、あなたの好きな場所に、好きなものを入れて下さい」という夢のようなものでした。お宅に通されて、すぐに中庭に面する大きなFIX窓に目が行き、「ここでもいいですか?」と確認し、そして足掛け5ヶ月の仕事がスタートしました。デザインに半月、制作に3ヶ月半を要しました。もちろんその間、小さな他の仕事は平行させましたが、8割方はこのゴディバに費やしました。制作の過程は、Diary のコーナーに詳しく載せてありますので、こちらも是非ご覧下さい。
 技術的な話としては、ほとんど全てのピースに陰影を施しています。上の全景写真は、背後にシーツを下げて撮影したので、陰影の様子がわかりやすいと思います。使用したグリザイユは、強い陰影はブルー、淡い陰影とストリーキー調の調子付け(木の幹や馬の腹)は白を用いました。

 下の写真は、設置後に撮った部分拡大です。実際は透明部分が多く、背景(中庭の植木と木漏れ日)が程良く透けて見えます。

part1
部分拡大

 今回はデザイン画も載せておきますので、完成品と比較してみて下さい。

design
デザイン画

 この絵は、もちろん想像で描きました。覚悟を決めたゴディバ婦人の出陣の図のつもりです。と言っても、何のことかさっぱり分かりませんよね。以下にレディ・ゴディバの説話を載せます。ちなみに、このデザインの中の衣装や建物の感じは、一生懸命資料をサイトで探したのですが、あまりはっきりしなかったので、半分は想像の産物です。

 《以下は、チョコレートのゴディバのサイトからの引用です。》
 「11世紀のイギリス、コベントリーに住む人々は領主レオフリック伯爵の課す重税に、たいへん苦しんでいました。それを見かねた領主の妻、レディ・ゴディバが税を軽くするよう夫に嘆願すると、伯爵は『おまえが一糸もまとわない姿で町中を廻ることができたなら願いを叶えよう』と答えました。美しく慎み深いレディ・ゴディバはたいへん悩みましたが、とうとう精霊降臨祭の次の金曜日に、白馬に乗って町を廻ったのです。人々はレディ・ゴディバの強い自己犠牲の精神にうたれ、その日は窓をかたく閉ざして彼女の行為に応えました。」

GODIVA
これは取り付け後の写真です。背後の壁や樹木が若干透けて見えています。

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