ランプ作品集 gallery

0356行灯型ランプ「POSE」- 販売中 –

石川県は、ガラス工芸を含む工芸美術全般の振興に力を入れている県で、様々な公募展が開催されます。 日本現代ガラス展能登島もその一つで、2002年にこの作品が、ステンドグラスとして唯一入選しました。
裸婦2体を大胆に配した行灯(あんどん)タイプのランプオブジェです。 裸婦は、一方は正面から、他方は背面から描いています。 これは、女性がポーズを取った時の美しさを、どれだけ単純な線で描けるか、に挑戦した作品です。
人が、美しい裸体を見て感動するメカニズムを、解明するというのは、野暮と言うものかもしれませんが、 あえてこの作品では、「輪郭の美しさ」と「流れの美しさ」に注目し、「輪郭」は荒っぽい筆描きのグリザイユで、 「流れ」は、オレンジとアンバーのストライプで表現してみました。
私は、裸婦に限らず、男性の身体や動物の身体に美しさを感じる時、そのモノの頭の先から足先に向けて、 あるいは肩から手の先に向けての「流れ」を感じるのです。 この流れが、身のこなしと一体になった時、生物特有の美しさを実感します。皆さんはいかがですか。

技法的には、裸婦の部分はフュージングという、800℃近い高温でのガラス同士の融着を利用した、まさにオブジェで、 それを周囲に配した暗めのグリーンとグレーの透明ガラスと一緒にスランピングして円筒状にしています。 裸婦の部分だけ、オパールセントガラスを用いていますので、面発光します。 これらのピースをコパーテープ技法のステンドグラスとして組んでいます。
電球は、E17サイズの普通の電球が使えますが、リンクランプと言う長さ40cm近い棒状の特殊な電球を使うと、 シェード全体が光ってきれいです。

サイズ: φ150mm×縦460mm
設置場所: 店舗、個人宅など場所を選びません
制作経緯: 自主制作 公募展向け
制作年度: 2001年
ご購入方法: 当工房から通販で購入→まずはメールフォームでお問い合わせください
83,000円(送料込み)

0356「POSE」少しずつ回転させて撮影
ステンドグラス・ランプ「POSE」少しずつ回転させて撮影

0356「POSE」上から内部を撮影(中心にあるのが細長い電球=リンクランプ)
上から内部を撮影(中心にあるのが細長い電球=リンクランプ)

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