行灯
「からすうり」
| サイズ |
φ150mm×縦460mm |
| 設置場所 | 千葉県: 個人邸 |
| 制作経緯 |
自主制作 |
秋の深まる頃、雑木林に分け入ると、目立った朱色のからすうり(烏瓜)の実に出くわすことがあります。つるは細く、枯れかかっているのですが、重いウリの実を沢山ぶら下げても切れずに、
しっかり絡み合っています。葉もくしゃくしゃに枯れていて、その分、実のシワの無い丸みが際立ちます。
私は、つる性の植物が好きで、ステンドグラスの題材に沢山採りいれてきました。あけび、ぶどう、
朝顔、つた、やまのいも。調布の鈴木先生のもとで、長く墨画を教わってきていますが、納得のいく画はなかなか描けません。ですが、つる植物だけは、時々構図がキマル時があります。長く伸びたつるが、空間を大胆に分割するのと、くしゃくしゃに絡み合ったつるが、またもう一方の空間を密に引き締めるのが好きなんです。図鑑を見ていたら、からすうりの仲間で、きからすうり(黄烏瓜)というのをみつけました。その根がサツマイモに似ていて、その澱粉から「天瓜紛(てんかふん)」ができるそうです。風呂上りの赤ん坊にパタパタと付けるベビーパウダーのことです。僕が小さいころは、ベビーパウダーなどとは呼ばず、確かに天瓜紛と言っていました(シッカロールとも言っていた気がします。同じモノでしょうか?)。でもまさか、からすうりの根から作った天然モノではないと思いますが(ちなみに私は昭和38年生まれです)。
この作品は、長く伸びたつるが、行灯の上部ですっきりと伸び、下部でくしゃくしゃに絡まっています。オレンジ色の実は、モダンなアクセントになっていると思います。
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