マダムのお気に入り フロマージュ・ブラン

JUGEMテーマ:食生活
 私が初めてホームステイしたお宅のマダムのお気に入りは『Fromage blanc フロマージュ・ブラン』。このマダムと、教会に行き、ステンドグラス見学をしました。フロマージュはチーズ、ブランは白いという意味です。
 フロマージュ・ブランは熟成させないフレッシュチーズ。味はヨーグルトですが、ヨーグルトより濃厚でねっとりした舌触りです。お菓子に使ったりそのまま食べたり、フランスではポピュラーな食べ物です。
 そういえば、スーパーで売っている『プチダノン』に味や舌触りが似ています。日本ではあまり見かけないので、ヨーグルトを使ってフロマージュ・ブラン風のデザートを作ってみました。

蜂蜜やジャムを添えれば立派なデザートに。砂糖のみでも美味しいです。
 彼女は毎食後、砂糖を入れたフロマージュ・ブランをデザート代わりに食べていたので、私も影響され毎食後食べていました。何でも形から入る私は、食べ物や物事の考え方、他人への振る舞いまでも、彼女の真似をしてはフランス人になったような気分で過ごしていた事を思い出します。

キッチンペーパーにヨーグルトを入れて水切りします。 

この状態で冷蔵庫に入れます。
 様子を見ながら、お好みの硬さになるまで放置します。
 出来上がりはまさに、『フロマージュ・ブラン』。でも沢山の量を食べたい時は、かなりのヨーグルトを水切りする必要がありますので、ヨーグルトが勿体ないような気持ちになります・・
 興味のある方はお試し下さい。ステンドグラスの仕事に戻ります。

黄金の林檎 タルトタタン

JUGEMテーマ:手作りパン
 『Tarte Tatin タルトタタン』はタタン姉妹が作ったフランスのお菓子です。
 パリ南方、パリから電車で約1時間半の所にラモット・ブーヴロンという小さな街があります。ここにタタン姉妹の経営する『ホテル・タタン』がありました。この町の教会のステンドグラスはとても綺麗でした。
 
※このホテルは現存します。フランス語ですがHPはこちらです。
http://www.hotel-tatin.fr/ 
 ある日(恐らく19世紀初頭)、タタン姉妹はりんごのタルトを作ろうと、砂糖とバターでりんごを煮ていたところ、りんごをうっかり焦がしてしまいました。仕方なく、その上にパイ生地を乗せオーブンで焼いてみた所、なんととても美味しそうな黄金色のりんごのタルトが出来上がっていました・・
 『タルトタタン』にはこんな楽しく可愛らしい誕生秘話があります。
 

通常、もう少しカラメル色が濃いものが多いですが、私は砂糖とバターを控えめに、カラメル色も控えめにしています。日本のりんごは酸味が少ないので、レモン汁も入れました。

りんごを砂糖とバターで煮てカラメル色にします。砂糖は上白糖と黒砂糖の半々です。砂糖が控えめなので、黒砂糖を入れてコクを出しています。

ケーキ型にバターを薄く塗るか、クッキングペーパーを敷くかして、型から外す時にりんごが付かないようにします。綺麗に並べたりんごの上に、パイ生地を乗せてオーブンへ。
 焼き上がって型から外した時に、りんごがパイ生地から取れてしまっても、また生地に乗せれば見た目に問題ありません。実は、私はいつも数個取れてしまいます。

 今回は便利な冷凍パイシートを使用しました。手作りのパイ生地やタルト生地、スポンジ生地などでも美味しいのでお試し下さい。
 熱々の焼きたてが一番ですが、時間が経ってしまってもオーブントースターで温め直せば大丈夫。そして、アイスクリームや生クリームを添えるとカロリーも数倍ですが、美味しさも数倍です。
 

こちらは、カラメル色にしたりんごを数個拝借。ホットケーキに添えてみました。
 タタン姉妹が経営していた『ホテル・タタン』には、フランス滞在中に行きました。レンガ作りの家が多く風情あるその場所に佇むと、タタン姉妹が生きていた時代にタイムスリップしてしまったような錯覚に陥ります。
 『ホテル・タタン』では有名なタルトタタンだけでなく、美味しいコース料理もあります。お店の方も気さくでレストランの内装も落ち着きがあり、また行きたくなるような場所の1つです。
 
では、ステンドグラスの仕事に戻ります。

フランスの今日は何の日? 6月2日

JUGEMテーマ:手作りパン
 6月の第1木曜日は、『アペリティフの日』。フランス農水省が2004年から提唱し、2005年には記念日として登録しているそうです。詳しくはHPをご覧下さい。ちなみにステンドグラスの日?というのはあるのでしょうか・・http://www.franceshoku.com/aperitif/aperitif.html
 
 11月の第3木曜日のボージョーレーヌーボー解禁日と同様、確実に認知を高めつつある記念日のようですが、どのくらいフランス国民に定着しているのか定かではありません。
 フランス人にアペリティフは欠かせないでしょう。『アペリティフに来ない?』なんてお誘いもあるほどです。ライ麦を使った生地で、お酒に合いそうな2種類のピザを作りました。

アペリティフには、おつまみが欠かせません。

お友達から頂いた山菜を使ったピザ。わらび、こごみ、フキが贅沢に入っています。美味しかったです。ご馳走様でした。 

青カビのチーズと蜂蜜のピザ。意外なこの組み合わせもお勧めです。
 フランス人宅でのホームパーティーにアペリティフは欠かせません。食事の前にソファーに座り、アルコール度数の高いお酒や果物のジュースなどを飲みながらおつまみを食べ、おしゃべりをして過ごします。
 
 フランスに留学していた始めの頃、この時間が苦痛でなりませんでした。話の内容は分からない上に、笑わないとその場の雰囲気を壊してしまう・・。
 『私は日本代表でこの場にいるんだ!日本人は素晴らしいんだよ!』と大層な事を心で呟き、勝手に日本人としての責任を感じ、日本人へのイメージを良くしたい為に頑張って笑顔を保っていました。
 他国に行くと、なぜだかより愛国者になってしまいます。でも、ステンドグラスは、ヨーロッパのものが好きですね・・