絵付けステンドグラス「光の階段」は、ガラスピースの研磨終了

切り出したガラスピースは、エッジが鋭く、危険ですので、ダイヤモンドの回転砥石で研磨します。

ルーターと言う工具で、周囲をぐるりと研磨します。

ルーターと言う工具で、周囲をぐるりと研磨します。

ルーターと言う電動工具です。直径の異なるいくつかの回転砥石(ビット)があり、それを研磨する形状に合わせて付け替えて、研磨します。

水洗いして

その後、水洗いして

型紙とぴったり同一形状になっているか、検査します。

型紙とぴったり同一形状になっているか、検査します。

ルーターを使うと、ガラスカッターではできない、鋸形状にも加工できます。

細かい鋸形状は、研磨で成形します。

細かい鋸形状は、研磨で成形します。

全ピースの研磨が終わりましたので、いよいよ、ステンドグラスの語源でもある「ステイン=絵付け」作業です。

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、ガラスカット終了

制作中のステンドグラスは、長いガラスカットの工程が終わりました。450ピースが切り終わり、次は周囲の研磨です。

コンテナで管理

切り終わったガラスは、ガラスの種類ごとに、コンテナで管理

ところで、スポット的に入っている、フュージング画の「書」の試作です。久しぶりにグリザイユで、真剣にシタタメました。

グリザイユで墨書

グリザイユで墨書

焼成終了後

焼成終了後
黒のグリザイユ(右)
茶色のグリザイユ(左)

ちなみにお手本は、書道の先生が書かれたものです。それを、写経のように写しただけです。が、ガラスは水を吸わないし、グリザイユは粘性が高いし、思うように筆が進まないです。

またまた違う仕事。ネットスクール達風の通販ページをリニューアルしました。念願のカート式です。

カート式通販サイト

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、ガラスカット開始

今回使うステンドグラス用板ガラスの種類は12種類です。そのうち8種類は、問屋に発注しました。一応、弊房はカンバン方式を採っていまして、材料は受注ごとにジャスト・オン・タイムで必要量を仕入れます。でないと、工房が資材の在庫で満杯になってしまいます。

ステンドグラス制作のメイン工程は、このガラスカットと絵付けでしょう。数百ピースあるので、しばらくカットの日々が続きます。

仕入れた無垢のアンティークガラスは美しい

仕入れた無垢のアンティークガラスは美しい

ガラスが届きましたが、切るのがもったいないほどきれいです。

窓辺に並べて、色バランスのチェック

窓辺に並べて、色バランスのチェック

ガラスの色と、メーカー、品番は、デザイン段階で、頭の中で決めます。ですが、板ガラスの現物が届いたら、一応窓辺に並べて、バランスをチェックします。ガラスは品番が同じでも、厚さや色味にばらつきがあります。折角仕入れても、極端に暗いものは使いません。

タンポポの花は、サンゴバン社のセレニウム・イエロー

タンポポの花は、サンゴバン社のセレニウム・イエロー

一枚一枚、切り出します。

一枚一枚、切り出します。

フランスはサンゴバン社のアンティークガラス、その中でも特に高価なセレニウム・シリーズを使います。

緑はドイツのランバーツ社

緑はドイツのランバーツ社

ランバーツ社のアンティークガラスは、切りやすく、カラーバリエーションも豊富で大好きです。ちなみに、アンティークガラスとは、アンティーク(伝統的)な宙吹き技法で作った、真新しいステンドグラス用ガラスの事です。決して、古くはありません。

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、型紙制作中です

横1.2m×縦0.9mのかなり大きなステンドグラス「光の階段」の制作が始まりました。

デザインも決まり、型紙を制作しています。

原画を元に、型紙のデザイン中

原画を元に、型紙のデザイン中

原画は、ある程度自由な感覚で、スケッチブックに描きます。ですが、型紙のデザインとなりますと、ガラスを切るという制約があるので、「設計」に近い感覚で描きます。

また今回は、ハンダ線とグリザイユの描き込みと言う2通りの輪郭表現が出来ますので、その分自由度があり、デザインが楽です。

原寸大型紙

A2版のオリジナル型紙を、拡大コピーして、原寸大型紙を作ります

原寸大型紙は、コンビニコピーの貼り合わせで作ります。これを2枚作ります。

1枚の型紙は切り刻んで、ガラスカット用とします。

1枚の型紙は切り刻んで、ガラスカット用とします。

ガラスの種類ごとに分類します

ガラスの種類ごとに小分けします

次に、ガラスカットですが、必要面積を計測して、今、問屋に発注しています。

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和風ステンドグラス「いちじく」の制作動画(後半)ができました

ステンドグラス制作動画の後半2タイトルです。

#3/4 ガラスカット編

#4/4 組み立て編

FBにもアップしたのですが、たくさんの方に見てもらえて、有りがたかったです。
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ステンドグラス「イチジク」の制作は、仕上げを経て終了

ハンダ付けが終われば、一気に仕上げ作業です。仕上げと言っても、案外込み入ったプロセスがあります。

まず、きれいに洗浄です。ハンダの時塗布したフラックスを洗剤とお湯で洗い流し、ハンダは真鍮ブラシで磨き上げます。

ハンダ後の洗浄

ハンダ後の洗浄。中性洗剤を掛け、真鍮ブラシで磨き上げます

曇りが取れて、ピカピカです

曇りが取れて、ピカピカです

次に、ハンダ線を黒く染めます。二酸化セレンと言う薬品を使って、化学反応で黒くします。ステンドグラス専用の薬品です。

黒染め

黒染めは、スポンジで薬品を刷り込む要領で

そして、またまた洗浄。セレンを洗い流します。ステンドグラスは、洗浄を良くしておかないと、ハンダが後々錆びます。

セレンを洗い流す

セレンを洗い流す。今度は優しく。

乾いたら、補強枠の隙間に、パテを詰めます。これで、窓の密閉性が得られますし、ホコリも溝にたまりません。

真鍮の補強枠に溝に、パテを詰めます

真鍮の補強枠の溝に、パテを詰めます

最後に、防錆用のワックスを塗布して終了。

ワキシング

ワキシング。これを怠ると、ハンダが、数年後に白い粉を吹いて錆びだします。

完成した作品の写真です。葉のグレーが効いていて、締まった絵になりました。オナガ(鳥)の尾も淡いブルーでかわいいです。

ステンドグラス「いちじく」完成

ステンドグラス「いちじく」完成

もう一度、原画も載せておきます。

水墨画で描いた原画

水墨画で描いた原画

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ステンドグラス「イチジク」の制作は、ハンダ付け段階です

工程は最終段階のハンダ付けです。ステンドグラスの組み方には、大きく分けて2通りあります。一つは伝統的にヨーロッパで培われてきた鉛線組み、もう一つは、アメリカと日本で盛んな銅テープ(ハンダ組み)技法です。ここでは、後者を使います。

100W半田コテを使って、組み立て

ガラスピースを全て型紙上に並べたら、100W半田コテを使って、組み立てです。

コパーテープ部分に融けたハンダが付きます。その前に、ペーストフラックスを塗って、酸化膜を除去して、ハンダがのりやすくします。

ペーストの塗布は、銅テープと、その周辺のガラスにも

ペーストの塗布は、銅テープと、その周辺のガラスにも

ハンダは6-4ハンダと言われる、オーソドックスなものです。

コパーテープ上にハンダを盛っていきます

コパーテープ上にハンダを盛っていきます

表面のハンダが終わりました。

表面のハンダ終了

表面のハンダ終了。ハンダは、銅テープと親和性が良く、ガラスははじくという都合の良い性質を持っています。

次は、同様に裏面のハンダです。

ベニヤ板でサンドウィッチして、ひっくり返します。

ベニヤ板でサンドウィッチして、ひっくり返します。

ステンドグラスには、表裏の違いが無い場合があります。この作品も屋内の扉に付きますので、表裏がありません。裏も、きれいに仕上げます。裏も終わったら、作品に強度を持たせるために四方に補強枠を付けます。これには断面がH型をした真鍮鋼を用います。

真鍮製の補強枠を寸法通りに切断します

真鍮製の補強枠を寸法通りに切断します

ステンドを囲み、4隅をハンダで止めます。ガラス板は、H鋼の溝にしっかりはめ込まれています。

補強枠の四隅をハンダで止める

補強枠の四隅をハンダで止める

これで、ハンダは終了です。すっかりステンドグラスらしくなりました。

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和風ステンドグラス「イチジク」は、銅テープ巻き段階です

数百個ものガラスピースの整形が終わると、次はステンドグラス専用の銅フォイル・テープをガラスの縁に巻いていきます。

銅テープ

ディスペンサーから出ている麺のようなものは、銅テープです。剥離紙を剥がすと、シールのような粘着面になっています。

銅テープは、5種類の幅のものを用意しておいて、ガラスの厚さや面積に合わせて、使い分けます。ガラスピースの切断面は、研磨機で荒らしてあるので、粘着面が良く着きます。

はみ出したテープは折り曲げて、一部表に被せます

はみ出したテープは折り曲げて、一部表に被せます

テープ幅は、ガラスの厚さより1mmほど大きいものを使います。ですので、表裏でそれぞれ0.5mmずつはみ出します。その部分は、表と裏に被せるように折ります。

テープをヘラで押して、中の空気を抜きて、密着させます

テープをヘラで押して、中の空気を抜いて、密着させます

この作業は、ある意味、ガラスカットより神経を使います。ガラスのカットした切断面は、多少汚くても下手でも、銅テープの中に隠れますが、銅テープの折り返した縁は、ステンドグラスの完成時にばっちり見えてしまいますから。

テープを巻き終わったピースをコンテナで管理します

テープを巻き終わったピースをコンテナで管理します

すべてのピースのテープ巻が、数日の作業で終わり、いよいよ組み立て段階です。ここではじめて、ピースを並べて、ステンドグラスの全容を見ることが出来ます。

組み立て用型紙の上に、ガラスピースを、ジグソーパズルの要領で並べていきます。

これから、ピースを平面に並べます

これから、ピースを平面に並べます

型紙には、番号が振ってあるので、組み立て用の台紙の対応する場所に置いていきます。

イチジクの絵になってきました!

イチジクの絵になってきました!

全部並べたら、組み立て(ハンダ付け)作業です。

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和風ステンドグラス「イチジク」の制作は、ルーターで研磨中です

全てのガラスピースのカットが終わり、研磨作業です。ガラスカットと言っても、実際は傷を付けて割っているので、周囲は鋭く尖っています。このままでは手を切ったり危険ですし、周囲に銅テープを巻くのですが、うまく着きません。そこで、ダイヤモンド砥石を回転させて、周囲を研磨するルーターを用います。

カットしたガラスピースの周囲を研磨するルーターと言う電動工具

カットしたガラスピースの周囲を研磨するルーターと言う電動工具

ルーターを使って、ピースの一つひとつ、周囲を研磨します。ぐるっと、一回なめれば終了です。鋭かった切断面は、研磨されて程よくざらっとした肌になります。

中央上部に、回転砥石が写っています。これにピースを押し付けて研磨します。

中央上部に、回転砥石が写っています。これにガラスピースを押し付けて研磨します。

ヨーロッパのステンドグラス職人は、このルーターをほとんど使いません。ガラス同士をちゃんちゃんとこすり付けて、研磨は終わりです。日本とアメリカのステンドグラス制作者は、このルータを多用し、最終的な形状調整をします。

研磨の終わったピース。すべて型紙より一回り小さく仕上がっています。

研磨の終わったピース。すべて型紙よりわずかに小さく仕上がっています。

私の場合、ガラスカット時点で、型紙よりわずかに小さく切っているので、ルーターではほとんど形状調整が不要です。尖ったところを丸くするだけです。

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墨画風ステンドグラス「イチジク」は、ガラスカットの真っ最中です

注文制作の「イチジク」はここ数日、ガラスカットが続いています。
赤いガラスで、実の部分を表現し、3階調のグレーのガラスで葉と茎を表現します。

使用するガラスの原板です

使用するガラスの原板です

全体の90%のガラスがステンドグラス専用のアンティークガラスで、特に赤いストリーキーガラスが高価なものです。

赤いガラスの上に、イチジクの実の型紙を置いて、その輪郭をけがいています

赤いガラスの上に、イチジクの実の型紙を置いて、その輪郭をけがいています

また、ストリーキーは、赤の濃淡が流れ模様のようになっていて、とても美しいです。切るのがもったいないくらいです。

マジックのケガキ線の少し内側に、ガラスカッターで傷を付けていきます。

マジックのケガキ線の少し内側に、ガラスカッターで傷を付けていきます。その後プライヤーで折り割ります。

墨画風ステンドグラスの特徴は、ほとんどのパーツをグレーで表現するところにあります。葉の部分にもグリーンは一切使いません。

グレーのガラスの上に葉の型紙を配置しています

グレーのガラスの上に葉の型紙を配置しています

イチジクの葉は、切れ込みが大きく、細分化しないと切れません。

葉は、外周だけでなく、葉脈の部分でも切っていきます。

葉は、外周だけでなく、葉脈の部分でも切っていきます。

写真左側のコンテナに入っているのが、切り終わったパーツです。型紙とガラスピースを1対1対応で重ねて、管理します。

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