オーダーメイド・ステンドグラス「北斗」はガラスカット中です

中型サイズのステンドグラスパネルの制作が続いています。今は、ガラスカット中。

ただ、星のガラスピースはカット品ではなく、焼成して作るナギットです。ナギットは、おはじきのようにガラスを高温で丸く焼成して作ります。こんもりレンズ型で、独特の虹彩を放ちます。

星のガラスは自家製ナギット

星のガラスは自家製ナギット。電気釜で焼成して作ります。

緑のガラスは、森の木々、黄色は三日月です。

森のガラス

森のガラス

黄色は三日月のピース

黄色は三日月のピース

カットが終われば、研磨と銅テープ巻きです。ふるさと納税返礼品の制作は、県外の人に龍ケ崎市を知っていただく絶好のチャンスです。龍ケ崎市を代表するステンド作家として、責任重大です。

ふるさと納税返礼品オーダーメイド・ステンドグラス制作開始

年末になり、ふるさと納税の季節が来ました。

龍ケ崎市では返礼品として、ステンドグラス・オーダーメイド券を提供しています。その券を使ってのご注文が入り、制作に移っています。

北斗七星と北極星、月、鳥をモチーフにしたメルヘンチックな作品です。横50cmx縦80cmの中規模作品です。

ステンドグラス「北斗」の原画と型紙

ステンドグラス「北斗」の原画と型紙

しばらくこの作品の制作が続きます。

オーダーメイドステンドグラス「椿」は組立工程です

2020年10月はこの作品につきっきりでした。大判のオーダーメイドステンドグラス「椿with鶯」は、銅テープ巻きが終わり、組み立てです。

台紙の上に銅テープを巻き終えたピースを並べていきます

台紙の上に銅テープを巻き終えたピースを並べていきます

全ピースを並べ終えたところです

全ピースを並べ終えたところです

銅テープ部分にペーストフラックスを塗り、その後ハンダを流し込みます。

70Wのセラミックハンダコテで、ハンダ付けをしています

70Wのセラミックハンダコテで、ハンダ付けをしています

どんどんステンドグラスの形になっていくので、楽しい工程です。

片面のハンダ付けが終わりました。

片面のハンダ付けが終わりました。

表面のハンダ付けが終わり、ひっくり返して裏面です。ハンダ付けが終われば、洗浄→黒染めと、いっきに完成へと進みました(下が完成品です)。

和風ステンドグラス「椿と鶯」

和風ステンドグラス「椿と鶯」

椿と鶯のステンドグラスは、ガラス研磨中です

オーダーメイドの大判ステンドグラス「椿」はココ数日、研磨作業です。カットしたガラスの切断面は鋭くて危ないので、ルーターという電動砥石でまるめておきます。

ルーターでの研磨作業

ルーターでの研磨作業

このルーター、20年以上使用しているネンキものです。ON/OFFスイッチはいかれて交換していますし、トッププレートはどんどん削れていくので、アクリル板で繰り返し補強しています(写真ではむづらいですが)。

研磨したピースは、上のコンテナに

研磨したピースは、上のコンテナに

研磨作業が終わったピースは、コパーテープ巻き工程に回します。

研磨終了ピースたち

色とりどりの研磨終了ピースたち

オーダーメイドステンドグラス「椿」はガラスカット中です

縦90cmのそこそこ大判のステンドグラスは、玄関室の窓にはめられる予定です。原画は水墨画で、型紙もでき、ガラスカット段階に入っています。

椿の花弁のガラスは、赤のストリーキーガラス

椿の花弁のガラスは、赤のストリーキーガラス

ガラスは、ほとんどがドイツランバーツ社のアンティークガラスです。美しいガラスですし、比較的切りやすいです。

水墨画風ですが、緑のガラスも使います

水墨画風ですが、緑のガラスも使います

葉の一部には緑のガラスも使いますが、このガラスはフィッシャー社という今はないメーカーのアンティークガラスです。貴重なストックから使いました。

ガラスカットはしばらく続きます。

 

大型の窓ステンドグラス「椿」の型紙制作

オーダーメイドの窓用ステンドグラス「椿」は、横60cmx縦90cmの大判です。

原画が承認されて、型紙(パターン)制作に入っています。

ライトボックス上で、水墨画の原画を方眼紙にトレースしています

ライトボックス上で、水墨画の原画を方眼紙にトレースしています

原画は水墨画ですので、これを一旦方眼紙に写して、その後型紙にモディファイします。

型紙にするために、図案を単純化させます

型紙にするために、写し取った図案を単純化させます

出来上がった実寸大の型紙です

出来上がった実寸大の型紙です

型紙を2枚作り、一方をピースに切り分けて、ガラスカットに使用します。

切り分けた型紙は全414ピース

切り分けた型紙は全414ピース

色数は9色、ピース数は414です。これから数日かけて、ガラスカットです。

 

和風の円形ステンドグラスは、コパーテープ巻きをしています

オーダーメイドのステンドグラス「椿と目白」は、制作後半戦、コパーテープ(銅テープ)巻きを終えて、組み立て段階に入っています。

コパーテープを巻き終えたピース

コパーテープを巻き終えたピース

ハンダ付けをするための台紙の上に、すべてのピースを並べていきます。はじめて作品の全体像が見られるワクワクする作業です。

台紙の上にピースを並べています

台紙の上にピースを並べています

30分ほどかけてガラスのジグソーパズル完成

30分ほどかけてガラスのジグソーパズル完成

この後、ペーストフラックスをコパーテープ部分に塗り、

・仮ハンダ

・本ハンダ

・裏の本ハンダ

と続きます。

仮ハンダ作業(点止めして行きます)

仮ハンダ作業(点止めして行きます)

小鳥の部分の本ハンダ

小鳥の部分の本ハンダ。コパーテープが強固なハンダで包まれていきます。

和風ステンドグラス「椿とメジロ」の完成写真

和風ステンドグラス「椿とメジロ」の完成写真

円形ステンドグラス「椿とメジロ」は研磨とテープ巻き中です

オーダーメイドの丸いステンドグラス制作が続いています。

全285ピースのガラスカットは終わり、切断面の研磨に入りました。切りっぱなしでは危険ですし、次の工程のテープ貼りがうまくいきませんので、ルーターという電動工具で軽く研磨します。

ダイヤモンド砥石が回転するルーター

ダイヤモンド砥石が回転するルーターという工具で、ピース一個一個を研磨します。

研磨し終わったピースは、型紙の上に乗せて、形状の最終チェックをします。

その後、コパーテープ巻きです。裏側に粘着剤が付いているコパーテープ(銅テープ)をガラスピースの周囲に、丁寧に巻いて貼り付けていきます。

コパーテープ(銅テープ)を切断面を包むように周囲に巻いていきます

コパーテープ(銅テープ)を切断面を包むように周囲に巻いていきます

テープを巻くための材料と道具

テープを巻くための材料と道具

コパーテープは、ガラスの厚みに合わせて変えられるように、5種類の幅のものを用意しています。

円形ステンドグラス「椿とメジロ」はガラスカット中です

オーダーメイドの和風ステンドグラスは、ドイツのランバーツ社とフィッシャー社のアンティークガラスを主体に使っています。フィッシャーは今はない会社で、在庫がなくなると同じガラスは手に入らない貴重品です。

フィッシャーのアンティークガラスに型紙をのせて、カットのプランを練っています

フィッシャーのアンティークガラスに型紙をのせて、カットのプランを練っています

アンティークガラスは歪みと特有の線模様、気泡が面白いです。

メジロの本体は黄緑です

メジロの本体は黄緑です

グレーのガラスもたくさん使います。グレーのガラスが、和風っぽさを醸し出すと思います。

ランバーツのグレーガラス

ランバーツのグレーガラス

メジロの目は、フュージングという技法で、ガラスを電気窯で溶かして作ります。

メジロの目はフュージングで多めに作っています

メジロの目はフュージングで多めに作っています

全285ピース、頑張って切ります。

 

円形和風ステンドグラスのデザイン制作

直径50cm円形のオーダーメイドのステンドグラス「椿とメジロ(仮称)」の制作がスタートしました。原画は一足先に、水墨画で描いています。

ステンドグラス「椿とメジロ」の原画

ステンドグラス「椿とメジロ」の原画。例によって水墨画で描いています。

施主様からのリクエストは、花と鳥3羽+お城を入れて、とのことでした。3パターンの原画を水墨画を使って描き、このC案に決まりました。右下のお城は、私のお気に入りの国宝・松江城天守です。実際にこのお城のスケッチに行ったことはありますが、そばに椿が有ったかどうかは定かではありません。

原画の上に方眼紙をおいて、トレースしています

原画の上に方眼紙をおいて、トレースしています

次に、原画を方眼紙にトレースして、型紙を作ります。ライトボックスの上で作業しています。

原画(左)と、型紙(右)

原画(左)と、型紙(右)

この型紙を1.5倍に拡大コピーすると、実寸大パターンになります。コンビニに行っていざコピーです。

A3のコピーを張り合わせて、実寸パターンの完成です

A3のコピーを張り合わせて、実寸大パターン(左)の完成です

さてこのパターンを切り刻んで、ガラスカット工程に入ります。