和風ステンドグラス「柿」は、完成しました

約1か月間を要したステンドグラス「柿」は、完成しました。

ハンダと黒染めが終わって、念入りに水洗いしました

ハンダと黒染めが終わって、念入りに水洗いしました。水気を拭き取り、乾かします。

ハンダ後

洗浄→黒染め→洗浄→ワックス塗布→パテ詰め、で完成です。

完成作品を窓辺に立て掛けて、最終チェックを兼ねた、つかの間の鑑賞会

完成作品を窓辺に立て掛けて、最終チェックを兼ねた、つかの間の鑑賞会。柿の実のオレンジが、借景の青空に映えます。

ガラスにヒビは入っていないか、ハンダの屑が付着していないか、ハンダ線にピンホールは無いか、などチェックします。そして写真撮影。

木箱に詰めて、お客様の元にお送りします。

木箱に詰めて、お客様の元にお送りします。

そして、あっという間に、お別れの時間です。

お客様の元で、可愛がってもらいなさい...

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和風ステンドグラス「柿」は、ハンダ付けをしています

ステンドグラス・パネル作りも最終段階、ハンダ付けです。ガラスピースの縁に巻いた銅テープにハンダを載せて、各ピースを結合していきます。

仮ハンダ(点止め)が終わったところです

仮ハンダ(点止め)が終わったところです

本ハンダの前に、銅テープにペーストフラックスを塗布します。これで、ハンダが綺麗に乗ります。

直径3mmの棒ハンダを手際よく融かして、載せていきます

直径3mmの棒ハンダを手際よく融かして、載せていきます

裏面も、表同様、きれいに仕上げます

裏面も、表同様、きれいに仕上げます

銅テープを巻いて、翌日からハンダ付けしているので、とてもスムーズに流れます。これで1週間も置いてしまうと、酸化膜が出来てしまって、もっと難渋します。

ステンドグラスの完成も間近です。

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和風ステンドグラス「柿」は、ピースに銅テープを巻いています

ステンドグラスの技法には、大きく分けて、コパー(銅)テープ技法と、ケイム(鉛線)技法とがあります。今回の和風ステンドグラスは、前者で作っています。

研磨の終わったピース、1個1個に銅製のテープを巻いていきます。周囲の縁の部分です。

銅製のセロテープのような、粘着剤の付いたテープで、ガラスピースの縁をくるりと包みます。

まず、銅製のセロテープのような、粘着剤の付いたテープで、ガラスピースの縁をくるりと包みます。

次に表と裏に若干折り返して、ヘラでこすり付けます。これで、密着させます。

次に、表と裏に若干折り返して、ヘラでこすり付けます。これで、密着させます。

テープが綺麗に巻けていないと、仕上がりのハンダ線が見苦しくなります。ガラスカットと同じくらい気を遣う工程です。

テープが巻けたステンドグラスピース

テープが巻けたステンドグラスピース

この黒いピースも、半分が巻き終わっています。

この黒いピースも、半分が巻き終わっています。

全ての銅テープ巻が終われば、間髪入れずに、組み立てです。銅製のテープは空気に触れて、刻一刻と酸化していきます。そして、ハンダの乗りが悪くなっていきます。テープ巻き3日、ハンダ作業2日くらいで、一気に駆け抜けます。

組み立て用型紙に、全てのピースを並べていきます。

組み立て用型紙に、全てのピースを並べていきます。

ステンドグラスの組み立て工程=ハンダ作業直前。大きな型紙上に、全ピースを並べます。はみ出すことなくぴったり収まって、気持ちがいいです。

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和風ステンドグラス「柿」は、ピースの研磨開始

ガラスカットも終盤です。今回、細い枝のピースが多いので、カットに気を遣います。

幅5mmほどの細いピース

幅5mmほどの細いピースは、櫛の歯状に切ると効率が良いです。

どんなに細くても、型紙通りに切ります

どんなに細くても、型紙通りに切ります

約500ピースのカットが終わると、切断面の研磨です。回転砥石で、ピースの周囲を研磨し、コパーテープ(銅テープ)が付きやすい表面にします。それと同時に、型紙にぴったり収まるように、調整します。

葉のピースの研磨

葉のピースの研磨。上の方の丸いのが、ダイヤモンドの回転砥石です。

実のピース

実のピース

研磨後は、きれいに水洗いします。

水洗いして、研磨終了

水洗いして、研磨終了

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和風ステンドグラス「柿」は、ガラスカット中

「柿」と題するステンドグラスの制作は、ガラスカットに入っています。数日続くと思います。今回、ピースはかなり細かく、豆粒の大きさのものも多いです。

柿のみのガラスは、サンゴバン社

柿の実のガラスは、サンゴバン社のセレニュームオレンジと赤

ガラスの上に、細かく切り刻んだ型紙を載せて、効率よくパターン取りします。

ガラスカッターとプライヤーを使って、1枚1枚切っていきます。

ガラスカッターとプライヤーを使って、1枚1枚切っていきます。

枯れた葉の部分は、茶色のガラスも使うことにしました。従来はグレーだけでしたが。

枯葉の一部は、茶色のガラス

枯葉の一部は、茶色のガラス

茶のガラスは、温かみもあり、画面に、わずかですが、変化をもたらすと期待します。

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和風ステンドグラス「柿」の制作開始

水墨画の原画を描いて、これをトレースして型紙に。そしてステンドグラスにする。この一連の作業で制作するステンドグラスを、私は「和風ステンドグラス」と称しています。

今回は、初めてのモチーフ「柿」に挑戦します。

「柿」の水墨画(福田 筆)

「柿」の水墨画(福田 筆)

原画は、ちょうど今の季節にピッタリの「柿」です。ヒヨドリもこの辺にはたくさんいますので、描きそえました。

ライトボックスの上で原画をトレース

ライトボックスの上で原画をトレース

型紙にするために、ライトボックスの上で、水墨画を方眼紙に写し取ります。

ガラスを切りやすくするために、輪郭線を修正し、仮の色を付けます。

ガラスを切りやすくするために、輪郭線を修正し、仮の色も付けます。

方眼紙の型紙は、1/1.9の大きさです。これを拡大コピーします。

最後に、コンビニで拡大コピーして、貼り合わせて、原寸大にします。

最後に、コンビニで拡大コピーして、貼り合わせて、原寸大にします。今回は75cm×85cmです。

明日から、ガラスカットです。

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、最後の仕上げ

ステンドグラス「光の階段」も、いよいよ完成です。

組み立ての最後は、周囲に真鍮製の補強枠をハンダ付けすれば終了です。

15mm幅の強力な真鍮枠で、四方を囲み、ぐっと強度が増します。

15mm幅の強力な真鍮枠で、四方を囲み、ぐっと強度が増します。

仕上げの最初は、洗浄です。ハンダ工程で付着したフラックスを、洗剤とお湯で洗い流します。

ステンドグラスの洗浄は、特製のプールを作って、その中で行います。

ステンドグラスの洗浄は、特製のプールを作って、その中で行います。

この洗浄を十分にやっておくと、この後の黒染めもきれいにできますし、ステンドグラスの寿命も延びます。

パティーナと言うセレン系の薬品で、ハンダ線を、黒く染めます。

パティーナと言うセレン系の薬品で、ハンダ線を、黒く染めます。

ハンダを黒く染めると、絵が締まります。この後、やはり大量のお湯で、パティーナを洗い流し、乾いたらワックスで保護被膜を作ります。

真鍮枠の隙間にパテを詰めて、無事完成です。

パテは周囲にだけ詰めます

パテは周囲にだけ詰めます

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、組み立て段階

大判のステンドグラス「光の階段」は、テープが巻き終わり、組み立て段階です。組み立て用の原寸型紙の上に、ガラスピースを並べていきます。

ガラスピースを並べていくと、絵が徐々に姿を現します

ガラスピースを並べていくと、絵が徐々に姿を現します

この段階で初めて、全体図を目にすることになります。感動もひとしおです。

女の子のピースも収まるべきところに収まります

女の子のピースも収まるべきところに収まります

コパーテープに融かしたハンダを盛っていきます。その前に、酸化膜を除去するために、ペーストフラックスを万遍なく塗ります。

コパーテープにペーストを塗って、ハンダの付を良くします

コパーテープにペーストを塗って、ハンダの付を良くします

100Wのハンダコテで、直径3mmの棒ハンダを融かしながら、ガラスピース間の隙間に流し込むように、盛っていきます。

ハンダを盛っています

ハンダを盛っています

銅テープがハンダで隠れて、徐々に銀色になっていきます

銅テープがハンダで隠れて、徐々に銀色になっていきます

このハンダ付けを、両面やります。

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、テープ巻開始

ステンドグラス制作は、最後の絵付け+焼成が終わりました。

最後の絵付け・焼成完了

最後の絵付け・焼成完了

少女の顔のピースは4回重ね焼きしました。

さて、作業は終盤、コパー(銅)テープ巻です。コパーテープ技法のステンドグラスでは、ガラスカットよりもこのテープの貼り具合の方が、仕上がりに影響します。

コパーテープは剥離紙を剥がすと、粘着剤が付いていて

コパーテープは剥離紙を剥がすと、粘着剤が付いていて、ガラスの切断面に容易に付けることが出来ます。

家族総出で作業します。

巻き終わったピースは、コンテナで管理します

巻き終わったピースは、コンテナで管理します

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絵付けステンドグラス「光の階段」は、絵付けの真っ最中

今回は、絵付けステンドグラスですので、グリザイユと言う伝統的な顔料を使って、全体の約半数のピースに絵付けをします。

ライトボックスの上で、型紙の上に載せたガラスピースに、細筆で描き込みます。グリザイユは、金属粉とガラス粉を原料とする顔料で、水やお酢で溶いて、絵具のように使います。ただ、乾いてもガラスに定着しないので、簡単に剥がれ、重ね塗りができません。ですので、少し描いては窯で焼成し、定着させながら、重ね塗りをしていきます。

少女のピースの絵付けは、輪郭線から始めます。

少女のピースの絵付けは、輪郭線から始めます。

特に気を遣うのは、少女のピースです。まず、目や鼻、髪などの細筆を使った輪郭を描きます。

1回目の焼成

1回目の焼成

窯に並ぶだけ並べて、1回目の焼成です。焼成時間は、冷却時間も含めて半日かかります。1回の焼成で、必要量の半分が焼成できます。

少女のピース2回目は、顔の院政を付けています。

少女のピース2回目は、顔や腕、脚の陰影を付けています。

輪郭線の定着しているピースに、今度は重ねて陰影を付けます。この工程は気を遣います。水で薄く溶いたグリザイユを、うっすらとガラスに塗り、これをバジャーと言う大きな刷毛で、伸ばしていきます。これも、ただ延ばせばいいのではなく、明暗の差が出るように伸ばします。

これは4回目の焼成です

これは4回目の焼成です

それぞれのピースに輪郭や陰影が付いています。腕や脚も、立体的になってきました。絵付けをしていると、ステンドグラスを作ってるなあ、という一層の感慨に浸れます。

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