ステンドグラス「少年と馬と猫」型紙制作

ステンドグラスのオーダーメイドで、「少年と馬と猫」と題する作品がスタートしました。現在、型紙制作中です。

横74cm×縦1.1mの大きなパネルです。デザインの雰囲気は、ナルニア国物語の世界観をだそうと思っています。

ナルニア国物語の5巻「馬と少年」をモチーフにしています。ですので、馬はブレー、少年はシャスタに仮託していますが、絵と物語の内容は、あまり関係ありません。ネコは、創造主アスランの化身ということです。

ステンドグラス「少年と馬と猫」の型紙

ステンドグラス「少年と馬と猫」の型紙

緑から青のガラスを基本とした、モノトーンの画面構成を考えています。

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和風ステンドグラス「滝桜」は組み立てに入っています

ステンドグラス作りのクライマックス、組み立て工程です。コパーテープ技法の場合、ハンダ付けがこれに相当します。

組み立て用の型紙の上に、ジグソーパズルの要領でガラスピースを並べていきます。

組み立ての最初は、ガラスピースを並べるところから始まります

組み立ての最初は、ガラスピースを並べるところから始まります

ここではじめて、ステンドグラスの全容を見ることになり、わくわくします。

全ピース並べ終わりました

全ピース並べ終わりました

ガラスピースの銅テープ部分に、融かしたハンダを盛っていきます。

ハンダ付けの工具と材料です

ハンダ付けの工具と材料です

この作業自体は、1日で終わらせます。長くかかると、銅テープも酸化して、きれいに仕上がらなくなります。

周囲は幅12mmの鉛線(真鍮補強入り)で囲みます

周囲は幅12mmの鉛線(真鍮補強入り)で囲みます

ハンダが終わったら、すぐに洗浄です。

ハンダ付けの時にフラックスと言う薬品を付けていますので、これを洗い流し、また、ハンダ線を磨き上げます。

ハンダ付けの時にフラックスと言う薬品を付けていますので、これを洗い流し、また、ハンダ線を磨き上げます。

最後に仕上げで、ハンダ線を黒染めします。

パティーナと言う薬品を使って、ハンダ線を黒く染めます

パティーナと言う薬品を使って、ハンダ線を黒く染めます

ハンダ線が黒くなると、画面が一気に締まります。

この後、防錆用のワックスを塗り、鉛線の隙間にパテを詰めれば完成です。

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和風ステンドグラス「滝桜」は、銅テープ巻き工程です

研磨の終わったガラスピースの縁の部分に銅テープを巻いています。このテープは幅5mmほどで、裏に粘着剤が付いています。

ガラスピースの縁に銅を付けることにより、後の組み立て工程で、ハンダ付けできるようになります。

長い銅テープを、ガラスピース1個1個の縁を巻いていきます。

長い銅テープを、ガラスピース1個1個の縁を巻いていきます。

ヘラで押すことにより、密着させ、中の空気を抜きます

ヘラで押すことにより、密着させ、中の空気を抜きます

ステンドグラスの仕上がりの綺麗さは、この銅テープの巻きで決まります。ガラスカットの綺麗さで決まるわけではないところがポイントです。

巻き終わったピース

巻き終わったピース

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和風ステンドグラス「滝桜」の制作では、現在ガラスピースの研磨をしています

ステンドグラス制作のハイライトと言えばガラスカットですが、それが終わっても、すぐには組み立てに入れません。このコパーテープ技法では、ガラスピースの縁に銅テープを巻きつけます。そして、それに先立って、各ガラスピースの縁を研磨して、滑らかにしておきます。

研磨する工具はルーターと言って、ダイヤモンドの粒子が埋め込まれている砥石を回転させてガラスを削ります。

ルーターと洗浄用の水(右下)、そしてタオルなど

ルーターと洗浄用の水(右下)、そしてタオルなど

研磨方法は、ガラスピースをテーブル上に置いて、断面をビット(ルーターの回転刃)に押し付けます。

研磨の仕方

研磨の仕方

これで、ぐるっと一回り、縁を研磨します。そうすると、切りっぱなしで鋭く尖っていた断面が、きれいに均されて、安全かつ、テープが付きやすくなります。

ピースは、予め型紙より小さく切ってあるのですが、型紙からはみ出した部分が無いか、一応目視確認します

ピースは、予め型紙より小さく切ってあるのですが、型紙からはみ出した部分が無いか、一応目視確認します

研磨が終わったピースです

研磨が終わったピースです

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和風ステンドグラス「滝桜」のガラスカットは大詰めです

和風ステンドグラス「滝桜」で使用する全6種類のガラスは、
1)ピンク(濃)
2)ピンク(淡)
3)グレー(濃)
4)グレー(淡)
5)クリア
6)クリアの縞模様
です。6)以外はドイツ製のアンティークガラス、6)は米国製のフィブロイドというガラスです。

現在ガラスカットは最終段階で、グレーとクリアを切っています。

桜の枝の部分には、濃淡2種類のグレーのガラスを使います

桜の枝の部分には、濃淡2種類のグレーのガラスを使います

切り終わって、次の工程を待つガラスピース

切り終わって、次の工程を待つガラスピース

クリアのガラスは、背景の部分に使います。ステンドグラス用のガラスですので、単なる透明ガラスではなく、よく見ると縞模様と気泡が程よく入っていて、透けて見える景色も歪んで見えます。

アンティーク製法によって作られたクリアガラス

アンティーク製法によって作られたクリアガラス

ガラスカットが終わると、次は研磨です。

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和風ステンドグラス「滝桜」は、ガラスカット段階に入りました

型紙が出来ると、次はガラスカットです。

型紙は、境界線で切り分けます。今回はガラスを6種類使うので、細かくなった紙片を、ガラスごとの6個の箱に仕分けます。

型紙を細かく切り分けます

型紙を細かく切り分けます

最初に、桜の花のピンクガラスをカットすることにします。濃淡を出すために、ピンクのガラスも濃淡2種類使います。

ところで、ステンドグラス用ガラスは、色によって面積単価が異なります。実はこのピンクが最も高価なガラスです。その理由は、ピンクを発色するために、金が融かしこんである為です。ガラスは、金属イオンを融かしこむことで、様々な色を呈します。

ベネチアンガラスでも金赤といって珍重されるこのガラスは、ステンドグラスの世界ではゴールドピンクと言って、1坪(といっても30cm四方ですが)1万円弱します。まあ、今回のガラスはアンティークガラス(手拭き製法の手作り板ガラスです)でもあり、余計高いです。

ゴールドピンクのガラスの上に、型紙を並べて、パターン取りします

高価なゴールドピンクのガラスの上に、型紙を並べて、パターン取りします

濃淡2種類のピンクの上に、型紙の縁線を写し取ります。

濃淡2種類のピンクの上に、型紙の縁線を写し取ります。

ガラスの上に油性マジックで、型紙の外形を写し取ります。そして、この線を頼りにガラスカッターとプライヤーを使ってガラスを割っていきます。

ガラスカットの様子

ガラスカットの様子

ガラスカットと言っても、実は傷を着けて、割っていく作業です。この作業を繰り返して数百個のガラスピースを作っていきます。

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和風ステンドグラスパネル「滝桜」制作開始

福島県三春町の有名な枝垂れ桜「三春滝桜」をイメージしたステンドグラスを作っています。直径60cmの円形です。

原画は例によって水墨画で描きました。この原画から型紙を起こしていきます。

原画の上に方眼紙を置いて、トレース

ライトボックスを使い、水墨画の原画の上に方眼紙を置いて、トレースしています。

ライトボックスの上で、方眼紙に輪郭を写し取り、その後、ガラスが切り易いように修正します。

全体の花と枝、空間のバランスを見るために、色鉛筆で着色をしておきます。

方眼紙の型紙で、仮の色を付けていきます。

方眼紙の型紙で、仮の色を付けていきます。

出来上がった型紙を元に、拡大コピーして実寸型紙を作ります。

実寸型紙(写真左)が出来上がると、次はガラスカットです。

実寸型紙(写真左)が出来上がると、次はガラスカットです。右上は墨画の原画、右下が方眼紙の型紙。

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和風ステンドグラス「山吹」は、ハンダ付け中です

ステンドグラス制作も、ハンダ作業に入ると最終段階です。ジグソーパズルの要領で、600ピースのガラス片を型紙上に初めて配置します。だんだん絵が完成するようで、楽しいです。

ガラスピースを型紙上に並べ始めました

ガラスピースを型紙上に並べ始めました

全てのピースの配置が終わったら、点止めで仮固定して、次に仕上げハンダをします。

銅テープを隠すように、融けたハンダを流し込みます

銅テープを隠すように、融けたハンダを流し込みます

表面の本ハンダ作業

表面の本ハンダ作業。手前のボトルにはペーストフラックスと言う、酸化膜除去用の薬品が入っています。これを筆で塗りながら作業します。

ステンドグラスの表面ハンダが終わったら、ひっくり返して裏面です。それが終わったら、周囲に真鍮の枠をハンダ付けして終了です。

仕上がったハンダ面

仕上がったハンダ面。右に小さな蝶々がいます。

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和風ステンドグラス「山吹」は、銅テープを巻いています

切ったガラスには銅テープを巻かなければいけないのです。ガラスの切断面を包むように、銅で出来たセロテープのようなものを貼り付けていきます。銅テープ(コパーテープ)技法のステンドグラスの最大の特長と言えます。

ステンドグラスの最終的な出来栄えは、ガラスカットの綺麗さよりも、むしろこの銅テープの巻き方の綺麗さで決まります。ですので、さほど技量を必要としない工程ですが、丁寧に仕事をする必要があります。

銅テープ(左)とテープを巻き終わったピース

銅テープ(左)とテープを巻き終わったピース

銅テープは、幅4~8mmで、数種類の幅のバリエーションがあります。これは、ガラスの厚さに合わせて使い分けるためです。剥離紙を剥がすと、裏面がシールのような接着面になっています。また、この接着剤が黒くて、ガラスを通して銅テープの裏を見た時、銅錆が見えないように工夫されています。100年ほど前、ティファニーがこの技法を発明した当時は、接着剤の代わりにタッキーワックスを塗って、ガラスに貼り付けていました。

銅テープを巻き終えたピース

銅テープを巻き終えたピース

銅テープを巻くとき、指先のわずかな汗が銅に付着して、目に見えぬ酸化が進行します。これは、ハンダ工程で悪さをしますので、テープ巻を終えたら、間髪入れずにハンダ工程が始まります。テープ巻き始めからハンダ終了まで、1週間というところです。

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和風ステンドグラス「山吹」の制作を開始しました

春に向けたご注文で、和風ステンドグラスを制作しています。原画を数枚描いて、お客様に選んでいただきました。最終的に決まったのは「山吹」です。一重のすっきりとした山吹を、枝の枝垂れを強調してデザインしました。

水墨画で描いた「山吹」の原画 (福田 筆)

水墨画で描いた「山吹」の原画
(福田 筆)

太田道灌で知られる「七重八重...」は、これとは違う八重咲のヤマブキです。

墨画をスキャンして、少し小さめに印刷してから、方眼紙に写し取り、型紙を作ります。

ライトボックスの上で、ステンドグラス用の型紙を制作します。

ライトボックスの上で、ステンドグラス用の型紙を制作します。

水墨画の良いところは、一瞬で面白い線が出来るところです。なかなか考えてできるものではありません。この線を活かして、型紙を作ります。

最後に、原寸大に拡大コピーして、張り合わせます。

最後に、原寸大に拡大コピーして、張り合わせます。

ステンドグラスの制作では、ガラスカット用と、組み立て用の2枚の原寸型紙を使います。方眼紙の型紙を、コンビニのコピー機で2.6倍に拡大してコピーし、糊で張り合わせます。これから、ガラスカットが始まります。

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