k.fukuta の紹介

ステンドグラスとフュージング画の注文制作工房「ステンドグラス工房達風」を主宰する福田勝司です。 写真満載のサイトはhttps://tappu.com

うしく現代美術展(第26回展)・無事開催

今年はコロナ禍も少し落ち着き、2年ぶりのうしく現代美術展開催の運びとなりました。第26回展で、私も11回目の参加です。会期は2021年11月14日~28日です。

うしく現代美術展・第26回・設営日

11月13日は設営日です。従来は作家が自ら大きなパネルを運び、会場を作るのですが、今回は業者さん(アートワークスさん)にお願いしました。私達は、幟立てなどの軽作業と、自分の作品の据え付けのみです。

のぼり設置中

のぼり設置中

今回の私の展示作品は「牛久沼原風景」というフュージング画です。将来、道の駅が建つ予定の国道6号線からの眺めです。鰻屋さんの隣の空き地から、左に小島、正面に泊崎を望む位置です。ノスタルジックに夕焼け空と点描の人間を描きこみました。材料は額以外はすべてガラスで、板ガラスの上にカラーのガラスフリット(細かい粒)を載せて焼成しました。

フュージング画「牛久沼原風景」

オーダーメイドステンドグラス「孔雀」はハンダ付け中です

割とカラフルなステンドグラス「孔雀」は、組み立てのハンダ付け中です。

孔雀の羽根の部分をハンダ付け

今回はピースが細かいので、半田線は極力細くしています。

ステンドグラスらしくなってきました

ステンドグラスらしくなってきました

ハンダ付けが終わったら、洗浄→黒染めでいよいよ完成です。

完成したステンドグラスパネル「孔雀」

オーダーメイドステンドグラス「孔雀」はコパーテープ巻いてます

孔雀のステンドグラスは、ピースの研磨が終わり、縁にコパーテープ(銅テープ)を巻き始めました。1個1個丁寧に、そして素早く巻いていきます。テープには粘着剤がついているので、ガラスに容易に張り付きます。

ガラスピースにコパーテープを巻いています

約400ピース全部にテープを巻き終えたら、いよいよ最終段階、組み立てです。

まずは、台紙上の所定の位置にピースを並べていきます。

ピースを台紙の上に並べています

全体像が現れて、一番わくわくする瞬間です。

孔雀のステンドグラスの全ピースを並び終えました

ちなみにコパーテープを巻いているところの動画はコチラ↓

オーダーメイドステンドグラス「孔雀」はガラス研磨しています

ガラスピースのカットもほぼ終わり、ルーターでの研磨作業に入っています。

孔雀の尾羽のピースの最終カット

背景の大判ピース

背景の大判ピース。フュージングで黄色い色ガラスが被せてあります。

ガラスピースはカット段階で型紙より若干小さめにしているので、研磨作業では多くは削りません。ナイフエッジを平にして、後の工程のコパーテープがつきやすくするのが目的です。

ルーターで研磨中

ルーターで研磨中

研磨が終わったピースたち

研磨が終わったピースたち

注文ステンドグラス「孔雀」の羽毛をフュージングで作る

孔雀の目玉のような羽毛は、どうしてもフュージングで1ピース1ピース作る必要があるので、今日はその模様です。

透明ガラスの上にカラフルなフリットを孔雀の羽毛模様になるように載せます。この時点で4色載っています。

フュージングは同種のガラス同士を電気窯で融かして一体にする技法です。今回のように市販されていない板ガラスを自作するときにも用います。

電気釜に入れてこれから焼成をします

電気釜に入れてこれから焼成をします

まるまる1日かけて焼成すると、薄かったオレンジが鮮やかに発色します。

オレンジは焼成することによって発色します

オレンジは焼成することによって発色します。左は桜の花に使います。

あとは、型紙に沿ってピースに切り分けていきます。

ガラスカットすると目玉の羽毛の出来上がり

ガラスカットすると目玉の飾り羽毛の出来上がり

オーダーメイドステンドグラス「孔雀」の型紙制作中

縦84cmの大判のステンドグラス「孔雀」の制作に入っています。

ステンドグラス「孔雀」の実寸型紙

今回は当工房にしては珍しく、天然色です。天然色という言葉もなにか古めかしいですが、水墨画風のグレー主体ではなく、モチーフの色を比較的忠実に表現しています。

型紙をピースごとに切り分けています

型紙をピースごとに切り分けています

特に、孔雀の飾り羽にはフュージングを取り入れて、1ピースの中に複数色を入れる予定です。ピースの焼成作業が数度入るので、今回は時間がかかりそうです。

1時間かけて、全部切り終わりました

1時間かけて、全部切り終わりました

たまには教室の模様

コロナ禍ではありますが、全員ワクチン2回接種済みということで、換気扇等の感染防止策を取りながら教室再開です。

ハンダ作業も大詰めのパネル作品

今日は、お二人のパネル作品が、完成間近です。

ハンダ終了後の洗浄作業中

ハンダ終了後の洗浄作業中

この後、黒染めして、お一人完成です。

処女作とは思えないクオリティ

このユリのバネル、処女作とは思えないクオリティ

ユリの花を買ってきて、それをスケッチするところから始まり、ようやく完成です。新人さんお疲れさまでした。

独立の経緯を振り返る動画を作りました

1999年にステンドグラス作家として独立し、同時にグラス工房達風を設立して、22年が経ちました。色々失敗もありましたが、お陰様で長く続けさせていただいてます。ここ2年はコロナ禍もあり、オーダーメイドのご注文は激減していますが、またそのうち元に戻るものと、信じています。

さて、時間的に余裕があるので「工学部・脱サラの僕がプロのアーティストになれた訳」という動画を作らせていただきました。これは、脱サラ、独立してプロのアーティストになりたいと思っている人向けですが、将来に漠然とした不安と希望を抱く学生さんにも是非見ていただきたいです。

昔は、学校を出て会社勤めをするというのが既定路線でしたから、そこからはみ出すのにはかなり勇気が要りましたが、今はそれが薄れてきていると思います。終身雇用制も昔ほど当てにならなくなっています。であれば、勇気を出して脱サラし、やりたかった道(例えばアーティスト)に切り替えるのも、悪くないし、ハードルも低くなっていると思うのです。

まあ、その辺の岐路に立っている人に少しでもお役に立てればと思い、この動画を作りました。私のプロフィール、経歴も詳しく述べていますし、作家として生きていくときの考え方の転換、実用な修行、サラリーマン経験を活かす方法など、勝手気ままに喋っています。

シリーズ化しますので気楽にお付き合いください。

 

大判ステンドグラス「薔薇」を作っています

自主制作ステンドグラス「薔薇」は、最終の組み立て段階です。

今回はクラシックなデザインを意識して、周囲にボーダー柄も入れました。薔薇とクロアゲハのモチーフもありふれていますが、逆に場所を選ばず飾っていただけると思います。

薔薇のピースを台紙上に並べました

横45cmx縦70cmで200ピースの手頃なサイズです。

ガラスピース同士はハンダで繋いでいきます

ガラスピース同士はハンダで繋いでいきます

ハンダで組み立てて、黒染めすると完成です。

完成して、窓辺に鎖で吊るしたステンドグラス「薔薇」

 

達風Tシャツ2021年版を作りました

毎年、工房のユニフォームを作っていますが、今年の作品もできました。工房で飼っている犬1匹+猫3匹+鳥2羽が描かれています。最近は、ネットで安くオリジナルTシャツが作れるので楽しいです。

達風Tシャツ2021

トレンドのSDGsっぽい文言も入っています(友人のイギリス人監修)。