k.fukuta の紹介

ステンドグラスとフュージング画の注文制作工房「ステンドグラス工房達風」を主宰する福田勝司です。 写真満載のサイトはhttps://tappu.com

フュージング画の新技法の開発

フュージングは電気窯(キルン)でガラスを融かして一体化する技法ですが、大きさ、技法、作品スタイルは多岐に渡ります。私はフュージング画(無鉛ステンドグラス)と称して、絵画表現の一手段としてフュージングをやっています。ですので、技法開発は、電気窯の開発も含めて重要な仕事です。また、折に触れて、新手法を開発しています。

今回は縦80cmの大判の作品を制作するにあたって、色々新技術を盛り込もうと思い基礎的な試作に励んでいます。

フュージング画で枝を表現(焼成前)

フュージング画で枝を表現(焼成前)

上の写真は、植物のヒョロヒョロとした枝をフリットで描こうとしています。焼成前ですので、ガラスは発色しておらず、淡いブルーです。

枝部分は焼成後発色しています

枝部分は焼成後発色しています

この作品には、花や小鳥も描くつもりですが、その一つ一つを色ガラスでどう描くかが問題です。今は、小ピースでの試作で花弁の表現方法を模索しています。

フリットで花の形を試作中

フリットで花の形を試作中

フュージングは理科実験のように様々な条件で結果が異なってきますので、詳細にノートを付けて、うまくいったときには再現できるように心がけています。

焼成後のテストピース

焼成後のテストピース

さて、完成したフュージング画「ミツバツツジ」は下です。作品の詳しい解説はコチラをどうぞ。

フュージング画「ミツバツツジ」(グラス工房達風 制作)

スマホhuawei nova liteのバッテリー交換

5年以上使っているスマホhuawei nova liteのバッテリーを交換しました。バッテリーは楽天で1,600円で買いました。交換記事はサイトやYouTubeにあふれているので、先生には事欠きません。

ですが、最初が一番の難関。両面テープでがっちりくっついている裏蓋外しに苦戦しました。ドライヤーで温めてから、ナイフを隙間(と思しきところ)に差し込んでも潜り込みません。それもそのはず、蓋と本体の隙間と思った線はただのデザインで、蓋は裏の透明っぽい板でした。

やっと開いたスマホの裏蓋

やっと開いたスマホの裏蓋

ようやく蓋をこじ開けたときには、周辺に多数のメッキ剥がし跡が...まあ、壊すつもりのバッテリー交換でしたのでOKです。

次に大変なのは、これまた両面テープで本体にガッチリ固定されているバッテリー。新バッテリーに同梱したあった治具を使い、なんとか外しました。旧バッテリーはぐにゃぐにゃに変形しています。

バッテリー換装後。右上が旧バッテリー

バッテリー換装後。右上が旧バッテリー

さて、裏蓋には「死に体」の両面テープがついていましたので、そのまま蓋を戻して換装終了です。ちゃんと動きました。でも、もうこのマシンは防水ではありません。

換装後の動作確認

換装後の動作確認

達風本家のサイト リニューアル

グラス工房達風の本家サイトを10年ぶりに一新しました。これまで、タグうちで地道に頑張ってきましたが、今回はwordpress版です。以前までのように凝った表示はできませんが、スマホで見られることが主流になる昨今、手軽にレスポンシブを実現できるのはありがたいです。

新サイト・PC版のトップページ

新サイト・PC版のトップページ

新サイト・モバイル版のトップページ

新サイト・モバイル版のトップページ

今回の目玉はむしろ運用側の利便性にあり、ブログ等で慣れているwordpressで記事を追加できるのは、楽でいいです。また、写真が多いギャラリーページはpinterest風にグリッドレイアウトにしています。

作品ページはグリッドレイアウト

作品ページはグリッドレイアウト

フュージングのページも見やすい

フュージングのページも見やすい

また、今までページ数が多く見づらかったので、情報を少し整理統合しました。これまで以上に本サイトをよろしくお願い致します。

工房の表札を新しくしました

工房兼自宅の郵便受けについていた表札を新しくしました。

工房の看板は別にあるのですが、郵便受けが取り付け後14年を経て汚くなったので、ペンキを塗り直し、そして表札も一新しました。フュージングで「悪ノリ猫」を伴ったデザインで作りました。

悪ノリ猫の表札

フュージングで作った悪ノリ猫の表札

4月下旬、モッコウバラも盛りです。

4月下旬、モッコウバラも盛りです。

横長の緑のステンドグラス「アイビー」木額製作中

窓用ステンドグラス「アイピー」は本体は完成し、木枠を制作しています。

垂木を使って木枠を組み立てています

木工は昔からの趣味ですので、これはこれで楽しいです。電動工具も高性能のものが安価に手に入るので助かります。

以外にお金がかかるのが塗料です。ステインとニスは安くないです。

着色2回+ニス3回の重ね塗り

着色2回+ニス3回の重ね塗り

そして、ステンドグラス本体を木額に収めます。

ステンドグラスを木枠にはめる

ステンドグラスを木枠にはめると、ガッチリして安心感が出ます。

納品もすぐです。

横長の緑のステンドグラス「アイビー」ハンダ付け中

窓用ステンドグラス「アイピー」はガラスの成形とテープ巻きが終わり、組み立てに入っています。

ピースを大紙上に並べて

大紙上に並べてハンダ付けしています。久しぶりのハンダ作業は楽しいです。

ステンドグラスのハンダ付け作業中

ステンドグラスのハンダ付け作業中

最近ハンダの値段が上がって大変です。

横長の緑のステンドグラス「アイビー」ガラスカット中

窓用ステンドグラス「アイピー」ですが、ガラスカットが続いています。今回はオパールセントガラスを多用しています。隣家との距離が近いのと、道路から若干見えるので、プライバシーを考慮して透けにくいこのガラスを使っています。

ヤカゲニー製ガラスに型紙を並べています

ヤカゲニーのガラスは渋いし、重厚な感じが気に入っています。光も適度に通し、窓用にも使えます。

これからじゃんじゃん切っていきます

これからじゃんじゃん切っていきます

葉っぱの形なので、リズミカルに作業が進みます。

 

横長の緑のステンドグラス「アイビー」制作開始

横1.6mの窓用ステンドグラスの制作が始まりました。窓用と言っても引き違い窓の上半分に吊るすように取り付けます。ですので、その窓は開閉ができるわけです。初めての試みです。

お客様はリーピーターで3作目になります。モチーフも過去と同じでアイビー(蔦)です。和風ではなく天然色に近い緑の作品です。

ステンドグラス「アイビー」のデザイン画

ステンドグラス「アイビー」のデザイン画

型紙も横長です。

原寸大型紙

ステンドグラス「アイビー」の原寸大型紙

型紙を刻みだすと、いよいよ作り始めるなあ、という感慨です。

ステンドグラスの型紙をピースに切り分けます

ステンドグラスの型紙をピースに切り分けます

 

かつて納品したステンドグラス「鉄線」の修復をしました

平成16年に納品したステンドグラス「鉄線」が破損したということで、修復しました。約20年ぶりの再会です。破損箇所以外はとてもきれいで、数日前に作ったものと言っても良いほどでした。オーナーさんはとても大事に扱ってくれていたようです。

破損状況:下の方のピースを中心に10枚ほどが割れています

破損状況:下の方のピースを中心に10枚ほどが割れています

破損の原因は落下のようで、丸い木枠は折れ、ステンドグラス本体のピースにも割れが入っていました。

破損ピースを慎重に外していきます

破損ピースを慎重に外していきます

修復の第一歩は破損ピースの取り外しです。各ピースは半田で結合しているので、ハンダゴテを当てて、周囲のハンダを溶かして取り除きます。次に破損ピースを細かく割り、抜歯のように抜いていきます。もちろん、周辺のピースを傷つけないように慎重に。

ピースの取り外しは、組み立ての数倍面倒です。ちなみに、作品の1/3以上が破損していたら、全部作り直したほうが安くて早いです。

破損ピースを保管しておいた型紙を使って新たに作ります

破損ピースを保管しておいた型紙を使って新たに作ります

破損ピースは当時の型紙を頼りに新規に作ります。

当時のガラスが入手可能かどうかがひとつの不安材料です。今回はランバーツ社のガラスは用意できましたが、ウロボロス社はすでに倒産していて、ギリギリ使う分だけ用意できました。

新ピースにコパーテープを巻きます

新ピースにコパーテープを巻きます

新ピースと、本体側の残ったピースにコパー(銅)テープを巻きます。

ハンダ付けして組み立て完了

ハンダ付けして組み立て完了。銀色の部分が新たにハンダ付けしたところです。

洗剤で洗浄し、次にハンダを黒染めします

洗剤で洗浄し、次にハンダを黒染めします

本体は完成しました。次に不安だったのが、木枠(既製品)が入手可能かです。ステンドグラス用品は新商品が続々出る代わりに、廃番も多いのです。今回、幸い同じ木枠が入手できました。

新しい木枠が届きました

新しい木枠が届きました

本体を木枠に固定して完成です。

新品同然に修復が完了した「鉄線」

新品同然に修復が完了した「鉄線」

修復完了。これで後100年は保ちます。

ラブリー猫のステンドグラス「ごはんまだ」制作中

工房のシャムネコ兄弟をモチーフにしたシリーズ「ラブリー猫」というのがかつてあったのですが、今回はその復刻制作です。今は工房の猫は3匹ですが、この猫たちが人間の気配を感じると、どこからともなく集まりお皿の前で待ち構える姿が、いつも可愛いと思っています。

ステンドグラス「ごはんまだ」の型紙

ラブリー猫シリーズのステンドグラス「ごはんまだ」の型紙

油絵のF-4号サイズですので、さほど大きくはありませんが、ステンドグラスの美しさと比較的リアリティーを追求したデザインが好評で、今まで8枚制作してきました。

型紙と使用する板ガラス

型紙と使用する板ガラス

今回のご依頼主さんは、カフェに飾られるそうです。以前に1枚ふるさと納税の返礼品としてご購入済みですので、今回は2枚めのご注文です。

ガラスをカットしています

ガラスをカットしています

組み立て工程のラブリー猫・ステンドグラス

組み立て工程のラブリー猫・ステンドグラス

今年最後の注文制作になると思います。