昨日、グレーヴェ・イン・キアンティでの展覧会オープニングに出席し、今日はバスで1時間ほどのフィレンツェの街に移動しました。ここで、2日間、美術館巡りをしました。
「花の都」フィレンツェは言わずと知れたルネッサンス芸術のふるさと。1400年代に花開いたルネッサンス芸術を堪能してきました。
まず、サン・ロレンツォ教会近くのホテル・アカデミアから歩いて、ドォーモ→ヴェッキオ宮殿を経て、ウッフィツィ美術館へ。
ウッフィツィ美術館の建物は、かつてのメディチ家の事務局やフィレンツェ行政局が置かれていたところです。美術の教科書に登場するボッティチェッリやラファエッロの作品を始め、膨大な宗教絵画や彫像が所蔵されています。
とにかく作品数が多いので、いちいち立ち止まって感動していては時間が足りません。というか、疲れ切ってしまいます。今回は数を熟すことに軸足を置き、知っている作品の確認作業のように見て廻りました。ちなみに、イタリアの美術館の大半が、写真撮影OKです。
この日(7月8日)は、ヴェッキオ橋を渡り、ピッティ宮を見たり、街の中をうろうろして土地勘を養いました。
翌日7月9日も、朝から精力的に美術館めぐりです。とにかく直射日光が強く連日35度近い(と思われる)猛暑です。水のペットボトルを携行して、歩き回りました。
最初は、アカデミア美術館です。ここは、ミケランジェロの「ダヴィデ像」の本物が見られるところです。
僕は、中学から高校生の頃、ギリシャ神話やローマの男性像にとても強い憧れを持っていました。ですので、このダヴィデ像も、とても素晴らしく見惚れました。
続いて、アカデミア美術館にほど近いサン・マルコ美術館です。かつて、ドメニコ会修道院だった建物で、修道僧たちが寄宿した個室にキリストのフレスコ画が描かれていて興味深いです。
このサン・マルコ美術館で最も有名なのが、フラ・アンジェリコの「受胎告知」だと思います。
この有名な絵画も、階段を登り切った突き当りの壁に、無造作と言えるさりげなさで描いてあります。ほとんどの絵画が、額に入らず、漆喰の壁に直接描いてあります。
こうして、2日間のフィレンツェ美術探訪は終わりました。フィレンツェの街自体はこじんまりしていますが、どの路地も同じような意匠の建物に囲まれているので、すぐ道に迷ってしまいます。ですが、町全体が、壮大な美術品ですので、歩くことが観賞になり、楽しかったです。