ステンドグラス「少年と馬と猫」:材料のガラス届く

このステンドグラスも、型紙の裁断が終わり、各色の面積がおおよそ掴めましたので、材料の板ガラスを仕入れました。

緑から青にかけてのモノトーンのデザインですが、微妙に異なる12種類ものガラスを用います。今日は、そのほとんどが問屋から届きました。全て、ドイツのランバーツ社が製造したアンティークガラスです。アンティークと言っても、”宙吹き”というアンティークな技法で手作りした新品のガラスです。ステンドグラス専用に、適度な泡とライン模様がテクスチャとして入っています。

板ガラス自体が手工芸品ですので、見ていて飽きない美しさです。これから切り刻むのがちょっともったいないです。

ランバーツ社のアンティークガラス

ランバーツ社のアンティークガラス

ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その37)」「プライド」

カタカナ言葉には便利なものが多いですが、「プライド」というのもなかなか使い勝手がいいですね。他人から「こうした方がいいんじゃない」と言われたとき、それを断る時に便利な言葉です。「私のプライドが許しませんので、それはできません」てな感じです。

いやそんなことは無い、プライドの日本語訳は「誇り」だから、断るなどと言うネガティブな用途には滅多に用いないはずだ。との反論もあるでしょう。確かに私が昔、メーカーに勤めていた時「日本のメーカーのプライドにかけて、品質は妥協しない」との気概はありました。この場合、【プライド】=「誇り」が妥当な和訳だと思います。

しかし、私の人間観察の中で耳にするプライドは、およそ「誇り」とはかけ離れたものが多いように思います。実例を挙げながら、適当な和訳を添えてみたいと思います。

・「俺は今まで女房に頭を下げたことはない。強いて言えば男のプライドかな」
【プライド】=素直に謝れない弱さ、繕われた体裁(テイサイ)のこと

・「老後は、プライドにかけて子供の世話にはならない」
【プライド】=最後には破綻する見栄、虚栄心のこと

・「手作業で30年やってきたプライドがあるんだ、今更自動機なんて使えるかよ」
【プライド】=硬直した思考回路のこと

・「学歴を誇る彼は、プライドが高く、決して同僚には教えを乞わない」
【プライド】=何の益も生み出さないエリート意識、選民意識のこと

・「俺には職人のプライドがある、素人の指図は受けねえよ」
【プライド】=他を寄せ付けない頑固な性格のこと

・「部下の前で叱責するなんて、課長としてのプライドが傷つけられた」
【プライド】=取るに足らない立場、外面のこと

・「地域に貢献して30年。これが私ども△△社のプライドです」
【プライド】=思い込み、独りよがりのこと

・「関東人はプライドがあるから、買物では値切らない」
【プライド】=恥ずかしがり屋の性格のこと

・「元々はもっと大きな造り酒屋で、今でもそのプライドだけは捨てません」
【プライド】=古き良き思い出、または先人の呪縛のこと

・「あいつ、変わり身も早いし他人に取り入るのが上手いな、プライドが無さすぎだよ」
【プライドが無い】=屈託が無く、羨ましい性格のこと

どうです、プライドって便利な言葉ですよね。カタカナ言葉特有の曖昧さ無責任さがあって、
「本音は言えないけど、なんとか良しなに私の心をくみ取ってくださいな」みたいな甘えを、硬派でポジティブな雰囲気にすり替えることが出来ます。今一歩成長できない己を正当化したいとき、是非使ってみてください。

ステンドグラス「狭量な猫」

ステンドグラス「狭量な猫」
「プライド」なる言葉を狭量な自分の隠れ蓑に使いたくないですね

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ステンドグラス「少年と馬と猫」型紙制作

ステンドグラスのオーダーメイドで、「少年と馬と猫」と題する作品がスタートしました。現在、型紙制作中です。

横74cm×縦1.1mの大きなパネルです。デザインの雰囲気は、ナルニア国物語の世界観をだそうと思っています。

ナルニア国物語の5巻「馬と少年」をモチーフにしています。ですので、馬はブレー、少年はシャスタに仮託していますが、絵と物語の内容は、あまり関係ありません。ネコは、創造主アスランの化身ということです。

ステンドグラス「少年と馬と猫」の型紙

ステンドグラス「少年と馬と猫」の型紙

緑から青のガラスを基本とした、モノトーンの画面構成を考えています。

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第21回 うしく現代美術展 学校観賞会行われる

うしく現代美術展では、毎年、牛久市内の小学5,6年生が、課外授業として観賞に来てくれます。私達出展作家は、ローテーションで説明員として会場につめ、子供達相手に美術談などします。しかし、現代アートは全般に難解で、小学生たちにどれだけ伝わったか、良くわからない世界です。

私の出品は、フュージング画の絵皿10枚

私の出品は、フュージング画の絵皿10枚

昨年までは、中学生も対象で、全市立中学の生徒さん達が来てくれていたのですが、今年から小学生のみに対象を絞り込みました。

レポートを提出しなければいけないようで

彼らはレポートを提出しなければいけないようで、キャプションを一所懸命読んでくれます。

私が小学生の時もそうでしたが、絵が好きだからと言って、なんでも描きたいというわけではなく、描きたい対象は限られていました。私の場合、小1,2年は鳥や動物、3,4年は爬虫類、5,6年は城や寺などの建物でした。そのような話を今の子供たちとするのは、楽しいです。基本的には、同じですね。

子供達から質問があると、嬉しいものです。

子供達から質問があると、嬉しいものです。

子供達からの質問で一番多いのは、ガラス・フュージングの技法について。特に、色ガラスの定着とか整形についてでした。次に、絵のモチーフ。でも、この時は5年生だったので、禅の「悟」について話そうにも、その禅も、悟りもまだ教わっていない言葉だったようで、彼らちんぷんかんぷんでした。仕方ないので、十牛図の牛をお金に例えて、「最初は追い求めるけど、最後は要らなくなるんだよ」と適当な説明をしておきました。

ちなみに、十牛図の説明はこちら

子供達と、わいわいがやがや、楽しいひと時でした。

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