ステンドグラス「イチジク」の制作は、仕上げを経て終了

ハンダ付けが終われば、一気に仕上げ作業です。仕上げと言っても、案外込み入ったプロセスがあります。

まず、きれいに洗浄です。ハンダの時塗布したフラックスを洗剤とお湯で洗い流し、ハンダは真鍮ブラシで磨き上げます。

ハンダ後の洗浄

ハンダ後の洗浄。中性洗剤を掛け、真鍮ブラシで磨き上げます

曇りが取れて、ピカピカです

曇りが取れて、ピカピカです

次に、ハンダ線を黒く染めます。二酸化セレンと言う薬品を使って、化学反応で黒くします。ステンドグラス専用の薬品です。

黒染め

黒染めは、スポンジで薬品を刷り込む要領で

そして、またまた洗浄。セレンを洗い流します。ステンドグラスは、洗浄を良くしておかないと、ハンダが後々錆びます。

セレンを洗い流す

セレンを洗い流す。今度は優しく。

乾いたら、補強枠の隙間に、パテを詰めます。これで、窓の密閉性が得られますし、ホコリも溝にたまりません。

真鍮の補強枠に溝に、パテを詰めます

真鍮の補強枠の溝に、パテを詰めます

最後に、防錆用のワックスを塗布して終了。

ワキシング

ワキシング。これを怠ると、ハンダが、数年後に白い粉を吹いて錆びだします。

完成した作品の写真です。葉のグレーが効いていて、締まった絵になりました。オナガ(鳥)の尾も淡いブルーでかわいいです。

ステンドグラス「いちじく」完成

ステンドグラス「いちじく」完成

もう一度、原画も載せておきます。

水墨画で描いた原画

水墨画で描いた原画

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