フュージング画の絵皿に挑戦しています

来年5月に、千葉県我孫子市で開催される個展に向けて、フュージング画の絵皿を制作し始めました。そもそもフュージング画は、無鉛ステンドグラスとして制作を始めましたが、その無鉛ゆえに無毒ですので、食にかかわる作品にも応用できます。

今まで、恰好付けていたわけではありませんが、ファインアート志向で、あまりモノの用に供する作品を作らなかったのですが、少し曲面を持つフォルムに面白みを感じてきたので、思い切って実用工芸品の形を模索してみようかなと思っています。

絵皿は、形は日用品のお皿ですが、その実観賞用のオブジェです。今回、スランピングという変形技法を付加して、従来の絵であったフュージング画を、皿の形にしました。まず、フュージング画のガラス板を完成させ、次にモールドに載せて、スランピングです。

スランピング直前

スランピング直前

しわも寄らず、無事、スランピングできました。

スランピング直後

スランピング直後

絵皿の飾り方は、改めて多彩だなあ、と思いました。置いてよし、立てて良しです。しばらく連作に没頭します。

絵皿が完成

絵皿が完成

題材は、十牛図より「六番、騎牛帰家」です。

題材は、十牛図より「六番、騎牛帰家」です。

ステンドグラス制作からは、ここのところ遠ざかっています。

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丸いステンドグラス「染井吉野」は、組み立て中です

直径60cmの和風ステンドグラス「染井吉野」は、テープを巻き終わり、ハンダ作業に入っています。「染井吉野」はこれまでに2回作っていて、今回は3作目です。毎回、このゴールドピンクの鮮やかさで、気持ちが春めいてきます。

桜のステンドグラス「染井吉野」のハンダ作業

桜のステンドグラス「染井吉野」のハンダ作業

ステンドグラスは、金属(半田)のがっしりとした輪郭が特徴ですので、桜のように軽やかな花を表現するときには工夫が必要です。あまり、細かくデザインせず、花を一塊で扱い、金属線が込み入らないようにするのが良いと思います。

裏面のハンダです

裏面のハンダです

この丸いステンドグラスは、広島の邸宅の玄関に入る予定です。
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ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その11)」 「狂気の天才」

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~91)は、ザルツブルクの人。最初はピアノではなくクラウザンを演奏していました。彼は、宮廷楽団の副団長も努めた父レオポルト・モーツァルトに早い時期に才能を見出され、幼い頃からヨーロッパ各国を約十年間に渡り演奏旅行させられています(父レオポルトは、有名な「おもちゃのシンフォニー」の作曲家です)。多くの期間ウィーンで過ごしたモーツァルトは、ピアノソナタが有名ですが、交響曲や協奏曲などありとあらゆる器楽曲、オペラを作曲し、バイオリンの演奏にも秀でている全方位型天才です。

私は小学生の時バイオリンを習っていたのですが、今でも一番好きな曲が、彼の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。ちなみに、当時の私は比較的簡単な第二バイオリンの方を担当していましたが。

彼の人物像ですが、驚かされるのは、度重なる子供の死(6人中4人夭折)という不幸に見舞われながらも、コンスタントに作曲を続けていた点です。多くの研究書が、かれの「底抜けの明るさと力強さ」を強調しています。晩年は金銭的にも困窮し、多くの知人に送った借金申し込みの書簡が今も残されています。この困窮の中にあっても熱気ある作品が、死の直前まで創作され続けたのは驚きです。1984年の映画「アマデウス」にも描かれていましたが、幸いにも(?)人間として何かひとつ、重要なモノが欠落していたのでしょう。

このステンドグラス作品には、ブッ飛ぶほどに放出される彼の創作エネルギーを、彼の横顔に表現したつもりです。また、クラウザンとバイオリンはモチーフとして欠かせませんでした。明るく、世間に疎く、故に悲しい、数百年に一人という天才の狂気の横顔を描こうと思いました。

ステンドグラス「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」

ステンドグラス「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」

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