工房は花盛りです

ステンドグラスを作るとき、出来るだけ本物のモチーフをスケッチしたいので、狭い庭ですが、色々な植物を植えています。

そんな中で、先日待望のストレリチアの花が咲きました。昨年、苗を2株買い、大切に育ててきたのですが、その1株から花芽が出て、無事開花しました。花芽はずいぶん早く、昨年末に出始め、ゆっくり伸びていきました。

昨年(2012年)12月に出始めたストレリチアの花芽

昨年(2012年)12月に出始めたストレリチアの花芽

そして今年5月に入り、先端がお辞儀をするように徐々に真横に曲がり、やがて赤く変色し、上部の裂け目から一夜にして花弁が飛び出しました。

花弁1号が飛び出しました

花弁1号が飛び出しました

この花弁は、1個目で、運がよければ同じ鞘から2個、3個と続けて出てきます。恐らく。また、今回、花茎が出る基部の様子が良く分かりました。葉茎と葉茎の間からすーっと伸びてくるのですね。

ストレリチアの花茎全体の様子です

ストレリチアの花茎全体の様子です

<追加写真>下の写真は、開花3日後です。2番目の花が出てきました。

ストレリチア、2番目の花

ストレリチア、2番目の花

ストレリチア以外にも、達風バラ園では一期咲きの蔓バラが、いっせいに開花しています。グリーンカーテン代わりに南側の壁全体に誘引しているバラ、「アイスバーグ」や「フランソワ・ジュランビル」などが、綺麗です。

南壁の蔓バラ、「アイスバーグ」(手前)と、「フランソワ・ジュランビル」(奥)

南壁の蔓バラ、「アイスバーグ」(手前)と、「フランソワ・ジュランビル」(奥)

フランソワ・ジュランビルの蔓は、10m以上も伸び、2階のベランダまで達しています。ベランダから下の狭い庭を見下ろすと、こんな感じです。壁は綺麗なピンクです。

2階のベランダから庭を見下ろす

2階のベランダから庭を見下ろす

最後に、春夏物の植え付けがほぼ完了した達風農園です。今獲れるのはスナップエンドウや夏大根。もうすぐタマネギとニンニクの収穫です。

達風農園

達風農園

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フュージング画「竹林」は絵付け段階です

フュージング画の最大の特徴は、絵付けです。

フュージングだけなら、ガラスだけで作り、世界中にたくさんの作家さんがいます。ですが、フュージング画となると、私はほとんどその存在を知りません。

さて、色付けに相当する工程は、すでにガラス板とガラスパウダーで済ませています。この上から、薄いグリザイユで輪郭や鳥の羽根などを描きこんでいきます。

まずは、雀の羽根です。和筆の腹を使って、1枚1枚没骨法(輪郭を描かない画法)で描いていきます。

没骨法で、雀の羽根を描いています

没骨法で、雀の羽根を描いています

雀を描き終わった時点で、625℃で焼成し、グリザイユを固定します。

次に、竹の輪郭や、雀の爪などの細部を描きこみます。

竹の輪郭を描く

竹の輪郭を描く

爪など、細部を描きこむ

爪など、細部を描きこむ

腹の綿毛なども細筆で丹念に描きこみ、770℃で焼成します。

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フュージング画「竹林」は、ガラスパウダーの積層融着中です

この作品は、ベースになる透明の板ガラス以外、ほとんどの場所でガラスパウダーで、着色しています。一部、雀の羽の部分に薄い板ガラスを使ってはいますが。

竹の部分は、エメラルドグリーンのパウダーを茶漉しでふるい落として、色付けしています。パウダー方式の場合、ボール紙でマスクを大量に作り、粉が飛び散らないように遮蔽して散布します。

竹の部分のガラスパウダー散布

竹の部分のガラスパウダー散布

この時最も気を遣うのが、先に撒いたガラスに絶対に触れないと言う点です。パウダーはベース板の上に、砂埃のように載っているだけなので、クシャミや、服の裾、マスキングが不用意に当たると、剥がれてしまいます。

下の写真は、パウダー散布1回目の融着(フュージング)後です。

1回目のパウダー融着(フュージング)後

1回目のパウダー融着(フュージング)後

この後、色合いを見て、2回、3回と、積層して融着させていきます。また、部分的にアクセントとなる黄色のパウダーを散布します。黄色のガラスは、熱を加えるまでは白いので、周囲との色バランスを掴むのが難しいのです。

黄色のパウダー積層

黄色のパウダー積層

下の写真は、5回目の積層です。黄色のアクセントは、すでに融着して有ります。この回は、地面の笹の落ち葉を表現する工程です。

5回目の融着直前

5回目の融着直前

落ち葉の融着直後

落ち葉の融着直後

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ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その6)」 「八犬伝」

南総里見八犬伝というと、小学生の時にNHKでやっていた人形劇「新八犬伝」を思い出します。辻村ジュサブローさんの作る人形、今は亡き坂本九さんの黒子姿の司会が話題でした。

ご存じ八犬伝は、江戸時代の作家、曲亭馬琴がだらだらと書き綴った史上最長の古典です。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮きでた八つの玉を持つ八人の若者=八犬士が織りなす戦国絵巻です。

さて2003年に、八犬伝の舞台である千葉県の南端、館山市のとある別荘にランプ数点をお納めしました。写真は3個一組の吊り灯です。筒状のランプを階段の吹き抜けに段差をつけてぶら下げました。別荘にほど近い海岸から眺めた、美しい夕日の「橙」、海に迫る山の「緑」、眼前に広がる海の「青」をモチーフにしました。光の三原色に近い組み合わせなので、その合成色はほぼ白色になります。実際に、個々の色の派手さとは裏腹に、吹き抜けは落ち着いた自然な光をたたえていました。

ところで、取り付けを手伝ってくれた地元の大工さんが、なんと八犬士の一人の末裔だそうです。八犬伝は史実ではないはずですが、家系にロマンがあるのがとても羨ましかったです。

3個一組のステンドグラス吊り灯

3個一組のステンドグラス吊り灯

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フュージング画「竹林」の制作を開始しました

この作品は、玄関の扉の上に欄間のように設置される予定です。ですの、横長の構図です。

原画は、水墨画で描きました。

「竹林」の原画

「竹林」の原画

原画を描いている様子は、以下でご覧下さい。

この原画を加工して、最終的な作品に近い彩色を施した第2原画です。

第2原画

第2原画

2枚のベースガラスに、薄板ガラスと、ガラスパウダーを載せて、融着させる技法を採ります。ベースガラスは1枚、820×450mmです。うちの窯で焼けるほぼいっぱいいっぱいの大きさです。

まず、雀の部分から始めました。アンバーの薄板ガラスを切り、背中側の濃い茶の部分を表現します。腹側の白っぽい部分は、白パウダーガラスとアンバーパウダーを混ぜて、載せていきます。

雀の背中側になるガラスを切っています

雀の背中側になるガラスを切っています

腹側は、パウダーガラスを茶漉しでふるって落とします。ボール紙のマスキングもします。

腹側は、パウダーガラスを茶漉しでふるって落とします。ボール紙のマスキングもします。

この後焼成し、定着させてから、竹などのフュージングに移ります。

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