和風ステンドグラス「葡萄」の原画を描いています

 

和風ステンドグラスパネル「葡萄」の制作が始まりました。原画は、水墨画で描きました。

制作の工程の中で最も緊張し、また最も疲労するのが、原画描きです。ですので、1日使ってゆっくり、かつ、数多く描きます。その中から気に入ったものを数点選んで、注文主様に提示します。

今回正式に決まった絵は、下記のものです。果物の葡萄ではなく、山に自生している野趣のあるものをイメージしました。
ステンドに仕上がると、1枚のサイズがW50cm×H80cmで、間が約50cmあいて、2枚1組となります。

 話は変わりますが、障がい者施設への出張フュージング教室で取り組んできた大作が、またひとつ完成しました。題して「南瓜」です。下図は、焼成直前のパネルです。

今日、完成品をお渡ししてきました。

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水墨画のグループ展「風芽会展」始まりました

私がお世話になっている、水墨画と書の研究グループ「風芽会」の定期グループ展が始まりました。
 場所は、調布市文化会館「たづくり」です。会期はH24年4月17日~22日です。

 風芽会は、内山雨海の高弟鈴木桂石先生が主催するグループで、私も所属しています。調布や渋谷区笹塚で、主に活動しています。
 今回の展覧会は水墨画と書が合計40点以上展示されます。お時間のある方、是非ご高覧賜りたいと思います。

4/16の設置風景です。

私も2点「オクラ」と「クレマチス」を出させてもらっています。

ステンドグラス「ワルキューレ」の制作 ステップ7:取り付けてきました

 3連1組の大作「ワルキューレ」は、長さが2m以上あり、運送会社が引き受けてはくれないので、自前で運びました。でも、本当の理由は、実際に取り付けられた姿をこの目で見たかったからです。

 出発当日。特性の木製コンテナをバンに取り付け、作品をそのコンテナに滑り込ませます。前日から、日本中は台風を思わせる大風で、作業は大変でした。コンテナと作品の総重量は70kgほどあるのですが、コンテナの下に敷いてあるウレタンが設計どおりに沈まず、コンテナが後部座席の底面に干渉してしまいました。急遽、後部座席の足に介モノを噛ませて、隙間を拡大しました。バンの後部座席は折りたたみ式で、ある程度融通が効きます。
 出発は、夜の11時、車は快調に首都高を走っています。
 東名 海老名SAで、小休止。ドライバー交代。
翌日のAM9時に、目的地の大阪に着きました。
 6日(金)AM9:30、注文主様の邸宅前です。3階の5連窓の中央3枚にワルキューレが入ります。また、右下の丸窓にも「ペガサス」という作品が入ります。
 早速、建築会社の監督さんと大工さんに手伝って頂き、搬入です。
 時間をかけて梱包した作品も、開梱はあっというまです。
 寸法の齟齬もなく、作品は窓枠に滑り込みました。ほっとする瞬間です。
 作品周囲に押縁を当て、ネジで固定します。
 「ワルキューレ」は、1時間ほどで着きました。
 間髪いれず、「ペガサス」の取り付けです。こちらはサイズが少し大きく、周囲の鉛線を鉋で削って調節し、額縁に押し込みました。
 心配していた輸送中の破損もなく、無事2作品が取り付けられました。
 取り付けに立ち会う機会は、私にとって貴重です。今回は、大作の取り付けに立ち会えた上に、いっぺんに数作品の取り付け後の姿を見る機会が得られて、本当に良かったです。
 実はこの邸宅には、他に3作品が納品・取り付け済みです。ご紹介します。
 H23年12月に納品した「REVUEⅡ」です。玄関ホールについていました。背後はガレージで、バックライトで照らし出す仕組みになっています。
 同様に12月に納品した「ひまわり」。
 和室には、H24年1月に納品したフュージング画の大作「枝垂桜」が入っていました。和室のしつらえがモダンですばらしく、作品と一体感をかもし出していました。
 大阪の注文主T様には、計5作品を作る機会をいただきました。課題も多く、頭も使いましたが、とても有意義なお仕事でした。ありがとうございました。

ステンドグラス「ワルキューレ」の制作 ステップ6:輸送用の木箱を作っています

大作「ワルキューレ」が完成しました。工房の窓に並べて、仕上げで、ワックスむらなどを直しました。

 そして、出荷前のつかの間、ご近所のステンドグラス好きのご婦人を招いて、内覧会を開きました。
注文ステンドグラス「ワルキューレ」

北御神話に登場する半神半人をモデルにしたステンドグラス「ワルキューレ」

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

 さて、今週末、うちの車で大阪まで運びます。そのための特製の木箱を制作中です。輸送時の振動で割れないように、いろいろ考えて設計しました。最も難しい点は、後部座席の下にもぐりこませるために、木箱を薄くしなければならない点です。しかし、クッション性を考えると、ある程度の厚さは必要ですし。また、全39kgの重量を支える剛性も必要です。
 両サイドのレールに設けられた溝に、仕切のベニヤ板が3段入ります。そのベニヤとベニヤの間に作品がクッション材とともに挟み込まれる構造です。

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