千葉萌陽高等学校 アート&クラフト部のフュージング作品 焼成


 8月2日に出張講習をしてきた、千葉萌陽高等学校 アート&クラフト部のフュージング作品の焼成をしました。
 数日前、ガラスカットと接着剤による仮止めがなされた作品9枚が、宅配便で送られてきました。そのフュージングタイルを、工房の窯で約10時間かけて焼成しました。

             <焼成前>

             <焼成後>
 1枚15cm四方の可愛らしいフュージングタイルが9枚出来上がりました。

 早速、宅配便で完成品を千葉萌陽高等学校に発送しました。

カホン(Cajon)を自作する

  カホン(Cajón)は、ペルー発祥の打楽器(パーカッション)で、フラメンコや、ストリートミュージシャンの手ごろなリズムセクションとして、近年脚光を浴び始めているようです。見た目はタダの木の箱で、腰掛けて手で叩きます。中央部を叩くとバスドラム、上端を叩くとスネアドラムのような高音が出ます。
 私はCajónをYouTubeでしばしば目にして、ちょっとした気分転換のときに叩くのに良いなあと思い続けていました。そして、いよいよ手作りすることにしました。
 手作りを紹介するサイトがいくつかありましたので(後述)、案外簡単に2日仕事で完成させる事ができました。

【設計】
 高さ45cm×幅30cm×奥行き30cmの標準的な大きさで作りました。材料はパインの集成材とベニヤ板です。内部に、ドラムのスネアに使う「スナッピー」という針金を仕込んで、シャンシャンしたバズ(雑音)を出すようにしました。簡単な図面を載せて置きます。

【材料】
・枠材 パイン集成材 300×1820×18mm @2,800円 ×1枚
・打面 シナベニヤ 300×450×4 @150円 ×1枚
・裏面 ラワンベニヤ 300×450×4 @100円 ×1枚
・ゴム足 直径3cm×4個入り 400円
・木ネジ 3×30サラ ×30本 300円 (ベニヤ固定用)
・木ネジ 3×50コーススレッド ×20本 100円 (枠組み立て用)
・ダボ φ8×90 @200円 (ネジ穴塞ぎ用)
・角材 15×15×60 @150円 ×2本 (枠の補強用)
・スナッピー パールS-022 @608円+送料 ×1個
・垂木 少々
・ゴムホース 2cm
・木工用ボンド 適量
・オイルステイン(メープル色) @1,000円
・水性ニス(透明) @1,000円
・紙やすり 240番手 @30円 ×1枚
(※以上 単位はmm)

【枠の組み立て】
 木材はホームセンターであらかじめカットしてもらい、家ではすぐに組み立てに入りました。木ネジ(コーススレッド)と木工用ボンドの併用で接合します。内部4隅には、角材を接着して、強度を増します。

 ネジを隠すため、あらかじめφ8mm×深5mmの座グリ穴を設け、ネジ締結後に、ダボで塞ぎました。下の写真は、ダボを座グリに差し込んで、ノコで切断しているところです。本体が傷つかないように、プラシート(赤)を敷いて切りました。この後、出っ張りをカンナで削ります。

 この後、周囲4辺をR加工します。この上に座って演奏するので、角で脚が痛くならないよう、R10程度の大きな曲面を、カンナと紙やすりで作ります。
【ベニヤの加工】
 裏面には、ジグソーを使って、φ120のサウンドホールを開けます。

【塗装】
 枠にベニヤを固定する前に、塗装しておきます。
①240番手の紙やすりで、表面研磨
②オイルステインで着色 (ぼろきれにしみ込ませて、摺り込む)。これを2回

③水性ニスの荒塗り
④240番手紙やすりで、軽く表面研磨
⑤水性ニスで仕上げ塗り

【スナッピーの取り付け】
 スナッピーは通販で買いました。長さ30cm程度です。これを半分に切断して使う方法も紹介されていましたが、今回は長いまま使います。

 最初に紹介した図面の断面図を見ていただくとわかると思いますが、スナッピーを太鼓状に反らせて、打面に接触するように設置します。ただ、どの程度に接触すれば良い音がするのかは、試行しなければわからないので、スナッピーの反らせ具合は、ネジで調整できるようにしました。
 下の写真は、打面を付ける前に、正面から見たものです。上下の補助的な垂木が、角度調整機構です。

 横から見るとわかりますが、スナッピー中央部が右側に膨らみ、枠材から5mmほどはみ出しています。このはみ出しシロを試行錯誤で決めて行きます。

 一つの目安として、下部写真(裏から撮影)のように打面を取り付けたとき、スナッピーが打面に接触し、なおかつワイヤー同士が接触しない状態が、ベターです。後は、実際に叩いてみて、好みの音に調整します。
 調整機構の説明は煩瑣なので、軽く紹介しますが、写真上部の黒いネジが押しビスの役目をして、スナッピー上端の角度(チルト)を変化させます。下部垂木にも1本木ネジが付いていて、これでスナッピー下端を上下させます。短い青いゴムホースは、圧縮バネの代わりです。

【最終組み立て】
 打面に、油性マジックでTappuのレタリングをして、いよいよ最終の組立てです。ブロンズの木ネジを飾りネジとして、正面からわざと見えるようにしました。正面の打面と、裏面は内部のメンテナンス性を考慮して、接着剤は使わず、ネジ止めです。

 何本の木ネジをどの程度の間隔で付ければ良いのか、あまり考えず、多めに付けてしまいました。
裏にゴム足を4個付けて、ひとまず完成です。


【改造】
 完成して叩いてみて...ペシッ、ペシッ。ウ~ン、ちょっと安っぽい音だな。と感じました。
しかし、本来がプリミティブな楽器で、素朴さが売りなので、納得していました。後は練習と、YouTubeを先生に、せっせと叩いていました。
 そこで、あることに気が付きました。YouTubeに出てくるどのカホンも、上半分のネジが少ないのです。そこで、試しに打面固定用のネジを6本外してみました。
 そうしたら、低音が良く出ます。わざわざ中央部まで手を伸ばさなくても、上1/3程度の場所で、バス音になりました。打面は共鳴板でもあるので、あまりリジッドに固定しない方が良いのでしょうね。
 あと、持ち運びに便利なように、取っ手も2個付けました。
 写真(左)は改造後のカホンです。ネジを取った後の穴には(両サイド上の方)、パテが詰められています。
 右のカホンは、娘にねだられて再度作ったチビカホンです。高さ30cm×幅20cmで、内部にはスナッピーの代わりに鈴が取り付けてあります。

【試し打ち】
恥ずかしいですが、自作カホンの試し打ちの動画を載せましたので、よろしければ、ご覧下さい。

【ご参考】
参考にさせて頂いたサイトと動画です。
Cajon(カホン)は寝て待て カホンの基礎から自作方法まで、広範囲に書いてあります。
・Pakito Baeza al cajón  カホンの名人芸
>
・カホンの基礎練習に適した池脇嘉一さんの動画

和風ステンドグラス「木蓮とオナガ」 真鍮枠を切り、組み立て中

  ステンドグラス4連作の1枚「木蓮とオナガ」は、コパーテープが巻き終わり、組立工程に入っています。
 まずは、真鍮枠のカットと、研磨です。

 この真鍮枠で作品の周囲を補強することで、作品の宅配が可能になります。
 テープを巻き終えたピースを型紙上にのせて、いよいよ半田です。ここで初めて、作品の全容が明らかになります。ワクワクする瞬間です。

 制作の合間に、自作の打楽器「Cajón(カホン)」を弾き、気分転換します。

達風農園では、白小豆の花が咲いています

JUGEMテーマ:ステンドグラスとフュージング
 達風農園では、1日おきに収穫作業を行っていますが、この時期は一年で一番種類と量が豊富です。買い物籠の半分くらいは取れます。今日の収穫は、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、シシトウ、トマト、アイコ(ミニトマト)、オクラ、キュウリ、ナス、ネギ、モロヘイヤ、エダマメ。
 春夏野菜だけでも30種類作っているのですが、今年はじめたものに、白小豆と大納言小豆があります。どちらも、インゲンの仲間です。白小豆は種屋から買い、大納言は市販の食用の豆を蒔きました。
 特に白小豆は、高級白餡の原料ですので、収穫後、和菓子を作るのが楽しみです。
現在草丈は30cmくらい。黄色い花を沢山つけています。株の勢いは、お世辞にも強いとは言えず、ひょろひょろです。連日の猛暑に、ばてているのかもしれません。


 一方、大納言は、成長著しく、虫除けトンネルの中で窮屈そうです。ですが、花は未だです。

和風ステンドグラス4連作:「椿とメジロ」カット開始

 
 今月作り始めた和風のステンドグラス4連作は、春をテーマにした「木蓮とオナガ」のカットが終わりました。

 引き続き、冬をテーマにした「椿とメジロ」のカットに入ります。下の写真は、水墨画の原画と型紙です。

グラス・フュージングの出張教室:千葉萌陽高校 編

JUGEMテーマ:ステンドグラスとフュージング
 今日は、千葉県香取市佐原にある千葉萌陽高校に招かれて行ってきました。この高校のアート&クラフト部での特別講習です。
 この部では、ガラス工芸の他にも、ペーパークイリングという紙工芸やタイルアートなどにも取り組んでいます。この夏は各自1個ずつフュージングタイルを制作するというのが課題のようです。
 午後1時から、ガラスカットのテクニックを中心に、3時間ほど指導させてもらいました。
 ちなみに、千葉萌陽高校は、明治34年佐原淑徳高等学校として創立した、伝統ある高校です。小江戸と呼ばれる江戸情緒の残る水郷佐原の中心部にあります。弊社工房から車で1時間強の場所です。近くには、有名な香取神宮もあります。
 講習に先立ち、数点の私のフュージング作品を見てもらいました。その後、早速カットの実演です。
 

 部員の皆さんは、ガラスカットは初めてではなく、オイルカッターの基本的な使用方法は心得ていました。ですので、ブレーキングプライヤーの使い方と、カーブのカット方法を説明しました。周りで見ている生徒さんは、とても静かです。

 次に、各自の課題作に移ります。デザインは、ほとんどの生徒さんが私のサイト(ネットスクール達風)のパターン集からダウンロードしたものでした。写真手前がコスモス、奥がイルカです。一人だけ、オリジナルの表札をデザインしていました。

 その後、各テーブルを廻って切り方を教示したのですが、かなりの確立で失敗してしまい、冷や汗モノでした。
 
 写真、奥中央にいらっしゃるのが、顧問のI先生です。いつもは姦しい生徒さん達が、今日はとても静かだと仰っていました。
 切ったガラスは、15cm四方のベースガラス上に並べ、糊で仮固定します。これを後日、弊社工房に送ってもらい、こちらで焼成する予定です。今日は、最後まで見届けられませんでしたが、夏休み中は連日部活があるそうなので、ほどなくカットは終わると思います。
 完成すると下の写真のようなフュージングタイルになります。

 今回初めて、高校に出向いての出張講習をさせて頂きました。顧問のI先生がインターネットで私を見つけてくださり、依頼をしてくださいました(I先生は5年以上のフュージングのキャリアをお持ちでした)。
 とてもよい経験をさせていただきました。感謝しています。
 顧問のI先生のブログです。今回の講習の模様が、別の視点で紹介されています。
http://inocoro.jugem.jp/?eid=61
 今日の生徒さんの中から、ガラス工芸を本格的に志す人が一人でも出てくれればいいなあと思います。