14cm×14cmのフュージングタイルを12種類作りました。野鳥や草花のかわいらしいタイルです。
※この作品の説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。
※この作品の説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。
我が家のキッチンとダイニングを隔てる壁に、孔をあけ、パピエ・ド・ヴェールを飾るための開口を設けようと思います。同時に、少し暗かったダイニングの明り取りも兼ねたいと思います。
予定する開口の大きさは、幅60cm×縦110cmです。
まず、壁に孔を開ける予定地で、石膏ボードの裏側にある間柱や胴縁、筋交いを、針でさして探り出します。原理は簡単で、ボードの奥に木材がるとそれ以上針が奥まで行かず、装置に付いているゲージで深さがわかる仕組みです。もし、筋交いがある場合には、孔あけはやめます。筋交いは重要な構造物ですので、切ることができないからです。
孔を設ける場所が決まったら、鉛筆で切る線を墨付けし、カッターナイフで丁寧に石膏ボードを切って行きます。
胴縁(水平に差し渡してある細い木)、間柱も切断します。
まず開口が出来ました。胴縁や間柱の位置も測定してメモして置きます。後で、枠を固定するときのネジ位置の目安になります。
枠材は米松の集成材を使うことにしました。壁の厚さより2cm厚い17cmの幅に切断します。枠はチリ1cmで、壁面より出っ張ります。枠は、間柱や胴縁に木ネジ(コーススレッド)で固定します。
枠をあらかじめ組み、壁紙との接点(チリ)の部分のみ塗装しておきます。これを開口に差し込みます。
裏側に胴縁や間柱の切断部があるところに、木ネジを打ちます。
いよいよ仕上げです。ネジの頭を隠すために、ウッドパテを詰めます。硬化したら、サンドペーパーで磨き平らにします。ウッドパテは硬化すると肉ヤセするので、再度詰めて磨きます。
平らになったら、水生カラーニスで塗装します。今回は3回重ね塗りしました。
ニスが乾いたら、クロスとの境界にある隙間を埋めます。マスキングして、アクリルコークを流し込み、ヘラで均します。
コークが乾く前にマスキングテープを剥がせば完成です。
近い内に、ここにパピエ・ド・ヴェールの作品をはめ込む予定です。
無料出張教室も、11月の作品発表に向けて、徐々に盛り上がってきました。
先月までに皆で作った12枚のガラスタイルを、1枚のまとまったパネルにするため、配置の検討会です。
配置が決まったら写真に撮り、1枚にまとめるための焼成は、工房に持ち帰って専用の窯で行いました。
なかなか面白い作品になりそうです。ポイントは、色をブルー基調に統一した点です。
引き続き、レッド基調の作品に取り掛かっています。
手が不自由な生徒さんとは、1対1で話をしながら配置を決めて行きます。
「次にどの色を置く? 赤? オレンジ? 黄色?」
「場所は? 四隅? それとも真ん中?」
「なるほど。そこもいいけど、こっちはどう?」
といった具合です。
最近、小さなタイルの焼成は、私がいないときでも職員の方々で出来るようになったので、作業の展開がスピーディーです。
今の課題は、より正確なコミュニケーションの仕方と、個々の生徒さんの得意分野を見出すことです。
パピエ・ド・ヴェール(フュージング画)は、背後に光源が無い場合も美しく飾れます。これは、ステンドグラスと大きく異なる点です。
パピエ・ド・ヴェールを飾るとき、白い壁を背にしますと、表面で反射した光と同時に、1回透過して、背面の壁で反射した光でも綺麗に発色します。
さて今回は、額縁に入っていない裸のパピエ・ド・ヴェールを、沢山飾れる設置枠を作って見たいと思います。
下図は、上下に溝を掘った垂木を3本用意し、塗装をしているところです。ちなみに溝は、トリマーで切りました。
できた垂木を、壁に3本平行に固定します。今回は、拙房の玄関の漆喰壁に設置します。
垂木に設けられた溝に、パピエ・ド・ヴェールを嵌めて行きます。障子を障子レールに入れる要領です。
どうです。素敵でしょう。
同一サイズのパピエ・ド・ヴェールパネルを4枚飾ってみました。